文学 春の雨
今日は4月下旬になろうというのに、冷たい雨が降っていました。 日曜日だというのに、家に閉じ込められて、なんとなく憂鬱です。 日曜日の夕方の憂鬱からは、サラリーマンを続けているかぎり逃れられない宿命であるかのごとくです。 でも考えてみれば、幼稚園に通っている頃から、日曜日の夕方はなんとなく気が沈みました。 次の休みまで一番遠い頃合いですから、致し方ありません。 もっとも大学生の四年間だけは、そういうことは無かったですねぇ。 自由になる時間がたっぷりあり、あまり大学には行かずにふらふらしていましたから。 私の今の心境からは程遠い、敬愛する与謝蕪村の句でも拾ってみました。 春の夕(ゆふべ) 絶えなむとする 香(かう)をつぐ 夕闇が迫ってきた、清涼殿では、女房たちが、絶えようとする香をついでいる。何とも優艶な風情である、といったほどの意かと思われます。 ここには春の濃厚な憂愁の気配は感じられません。 こんな風に優雅に春の夕べを過ごすことができたらどんなに良いでしょうね。 春雨や ものがたりゆく 簑と傘 こちらも与謝蕪村の句です。 こちらはほのぼのとした感じが漂いますね。 春雨の中を何を語り...