2013-04-23

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文学

寒い春

今日はなんだか肌寒い一日でした。 もう4月も下旬だというのに。 山深み 春とも知らぬ 松の戸に 絶え絶えかかる 雪の玉水 「新古今和歌集」にみられる式子内親王の和歌です。 山奥では春の訪れにも気付かぬまま、小屋の戸に雪解け水が玉となって流れている、と言ったほどの意味でしょうか。 そう言ってしまうと、身も蓋もない感じがしてしまいますが、この和歌が与える印象は鮮烈です。 詩歌の言葉というものは、そもそも解説や解釈を拒絶しているようなところがあり、古いだけで我々が操っている日本語なのですから、現代語訳などということ、無意味などころか有害だとさえ言えるでしょう。 しかるに、中学や高校の古文の授業というのは、古典を味読するのではなく、後付けの無理目な文法を教え、それを元に現代語訳させるという、誠に愚かな方法を採っています。 これでは古典嫌いを増やすために教えているようなもので、ただちに改善すべきでしょうね。 日本語であればこそ、日本語のネイティブである私たちは、100遍も200遍も音読すれば、分からなかった古人の思いが素直に腹に落ちるというものです。 それだけ読み込んで分からなければ、たぶんどう...
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