2013-06-20

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その他

平々凡々

おっさんになると様々なことに納得し、仕方がない、と自分を慰めるようになるものだと、やっと気づきました。 ことに私の場合、ここ4年ばかりは安定しているとは言うものの、精神障害を抱えていますから、その再発を怖れ、いつも仕方ない、と自分を慰めています。 少年の頃、少年の夢や希望を詠う様々な作品に触れるたび、何も少年が誰しも野望を抱いているわけではない、と反発していましたが、40代も半ばになってみると、野望を抱くということ、切ないくらい若い者の特権なのだと痛感します。 よく言われることですが、失って初めて気付くということでしょう。 日々の雑事にかまけ、涙金のような安い給料をもらうために時間を費やす、子どももいないおっさんは、何を将来に夢見ればいいのでしょうね。 私が激しいうつ状態にある頃、精神科医は私の自殺願望が強いことを察知して、「人間というのは、何もしなくても、生きているだけで素晴らしい価値があるものなんですよ」と言いました。 しかし私はそれを聞いた時も、そして精神障害をほぼ克服した今も、医者の方便、すなわち嘘だと思っています。 生きているだけで価値があると信じることは、残念ながら身体・知...
思想・学問

親殺し

近年、家族・親族間殺人が、全殺人事件の50%を超えている、という驚愕のニュースを聞きました。 特に多いのが、子供による親の殺害。 理由として、超高齢化社会における老々介護の問題や、20年以上も続く不況、個人主義が広まったことによる家族の絆の喪失などが考えられる、と識者は書いていました。 しかしそれは、表層的な問題ではありますまいか。 現代日本社会において、人を殺すということは、たいへん重い罪であり、まして尊属殺人がことさら重い刑を下されるのは、日本人なら誰もが知っていることです。 それを乗り越えて親を殺害するとは一体どう理解すればよいのか、私にはわかりません。 ましてわが国で発生する殺人事件の半数以上が家族・親族間で行われるとなると、赤の他人よりも家族・親族のほうが怖ろしいということになってしまいます。 なかには、親の資産を担保に勝手に借金を重ね、ついに家が競売にかかる段階となって、自殺を決意した62歳の男が、無理心中を図って90近い母を殺害し、父は殺害にいたらずに生き残り、父が息子を裁く法廷に車椅子で現れ、寛大な刑を希望したという泣けない話もあります。 子ども、特に男の子というものは...
映画

悪意

午後はサスペンスと呼ぶには重過ぎる人間ドラマ、「少年は残酷な弓を射る」を鑑賞しました。 まぁ、残酷な事件を扱ってはいますが、文芸作品でしょうねぇ。 元来文学作品や舞台芸術では、様ざまに悪が描かれてきました。 わが国の歌舞伎なんかは、悪を描くために存在しているようなもので、その当時の人々の美意識が感じられ、おそらく悪を描くことに関しては世界一の様式なんじゃないかと思います。 そこらへんの事情は、小林恭二の「悪への招待状」に詳しく書かれています。悪への招待状 ―幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ (集英社新書)小林 恭二集英社 で、この映画、赤ん坊の頃から母親だけに反抗的態度を取り続ける息子と母親の関係性を軸に、父親や妹をからめた家族のドラマになっています。 幼い頃絵本で「ロビン・フッド」を観て弓に憧れるようになり、まずは吸着ゴムが付いた玩具の弓矢を与えられ、広い自宅の庭で日夜練習に励みます。 中学生になって本物の弓矢を父親にプレゼントされ、さらに16才になる頃には最新式の弓矢をもらいます。 16才で少年は弓矢を使って母校で無差別大量殺人事件を起こすのですが、これがまた戦慄すべき美少年ですねぇ。 ...
映画

子どもと恐怖

今朝、目が覚めたら9時でした。 体が重く、今日は使い物にならんと、急遽職場に電話して年休を取ることにしました。 10時半くらいまで眠り、少し元気になったので、DVDを借りました。 1976年にスペインで製作された「ザ・チャイルド」のリメイクです。 オリジナルは観ていません。 恐怖と子どもというのは相性がよろしいようで、「オーメン」シリーズや「永遠のこどもたち」など、チャイルド・ホラーとでも言うべきジャンルが存在します。オーメン・トリロジーBOX グレゴリー・ペック,ウィリアム・ホールデン,サム・ニール20世紀 フォックス ホーム エンターテイメントオーメン ブルーレイディスクBOX グレゴリー・ペック,リー・レミック,デイビッド・ワーナー,ビリー・ホワイトロー,ハーベイ・ステファンス20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン永遠のこどもたち デラックス版 ベレン・ルエダ,フェルナンド・カヨ,マベル・リベラ,ジェラルディン・チャップリンジェネオン エンタテインメント 小学生の頃、永井豪の「ススムちゃん大ショック」という漫画を読んで震え上がった記憶があります。 大人、とくに親...
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