思想・学問 メランコリー親和型性格と情報革命
私は長く、悲哀や憂鬱が続く精神障害に苦しみ、最近、大分良くなりました。 しかし思い起こしてみると、精神障害発症前から、いわゆるメランコリー親和型性格と呼ばれる特徴を物心ついた時から持っていたように思います。 すなわち、几帳面、完璧主義、気が利きすぎる、環境の変化に弱い、などです。 西洋において、古代にはメランコリーは否定されるべき悪しき性格特徴でした。 しかし、古代ローマにおいて、唯一、アリストテレスだけは、断片的ではありますが、メランコリー親和型性格を、天才の必須条件である聖なる狂気と呼んでこれを肯定しています。 その後も長くメランコリーは忌避されてきましたが、例えばシェイクスピアの「ハムレット」のように、常に憂愁に囚われている貴種を主人公としたり、さらにはロマン主義がにわかに起こり、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」など、メランコリーを正面から扱う芸術運動が勃興し、それは美術においても音楽においても見られる現象です。新訳 ハムレット (角川文庫)William Shakespeare,河合 祥一郎角川書店若きウェルテルの悩み (新潮文庫)高橋 義孝新潮社若きウェルテルの悩み (まんが...