2013-10-26

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文学

文化功労者

歌人にして国文学者の岡野弘彦先生がこのたび、文化功労者に選ばれました。 御年89歳。 国文学者・民俗学者としては折口信夫(おりくちしのぶ)、歌人としては釈迢空(しゃくちょうくう)の名で活躍した大先生の愛弟子であった方です。古代から来た未来人 折口信夫 (ちくまプリマー新書)中沢 新一筑摩書房 昭和54年から平成20年まで、長きにわたって歌会始の撰者を務め、同時に皇族の和歌指南を務めていただけに、このたびの文化功労者は遅きに失した感があります。 私は大学生の頃、岡野先生に源氏物語を学びました。 授業科目の名は中古文学概論でしたが、概論とは名ばかりで、実際は演習でした。 ある時は羽織袴、ある時は英国紳士風のブレザー姿で現れる洒落者で、しかもロマンチストで涙もろい人で、源氏物語のすばらしさを解説しつつ、思わず感極まって声を詰まらせるということが何度もありました。 また、たいへん厳しい講義で、文学部の学生なのにずいぶん勉強に時間を取られ、バブルまっただ中でもあり、騙されたような気分がしました。 当時、秋篠宮殿下が紀子妃殿下と結婚することが決まり、花嫁修業の一環として和歌の指南を仰せつかったはよ...
映画

脳男

昨夜は生田斗真が感情の無い、しかし正義のためと信じて殺人を続ける殺人鬼を演じた「脳男」を鑑賞しました。 なかなか考えさせられるバイオレンス・サスペンスでした。 謎の連続爆発事件が発生します。 警察は鈴木一郎を名乗る男を逮捕しますが、どうも言動が奇妙です。 で、精神鑑定に。 精神科医は、調べれば調べるほど彼がこれまでの殺人犯と全く異なるタイプであることが判明します。 まず、痛みを感じないらしいこと。 それに、質問には簡潔に答えるが、自分の意見や感情を決して表に出さないこと。 調べるうち、幼い頃両親を交通事故で亡くし、大金持ちの祖父に育てられたことが判明。 祖父は体育教師や精神科医を何人も雇い、英才教育を施しますが、愛する息子夫婦を事故で失い、しかも犯人が見つからないことから、ゆがんだ教育を施し始めます。 食事や排泄ですら命じられないと出来ない子どもでしたが、異常な記憶力と体力を持ち、一種の天才であった孫に、警察や裁判所が裁きを下せない事件をみつけたら、犯人を殺害せよ、と教え込むのです。 そして彼は、彼なりの正義を実現するために、殺人鬼となるのです。 警察は鈴木一郎が連続爆弾事件の犯人では...
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