その他 愚かな酒
今宵、終業間際に、もう2年も会っていなかった飲み友達から連絡があり、急きょ一杯やりました。 彼女と初めて出会ったのは、異動先。 私の愚かな経験のなかで、最もしんどい部署でした。 当時私は30歳。 同居人と籍を入れて1年半が過ぎていました。 飲み友達の女性は1つ上の独身女性。 スポーツが得意で、一見明るい女性でした。 同じ職場にいた頃、あるいは居酒屋、あるいはバーなどで、たびたびさしで飲みました。 明るそうな外見とは逆に心に深い闇を抱えていることを、私は知ることになります。他の同僚には決して見せない心の闇を、私と二人きりの酒場では、それこそ涙を流さんばかりに語っていたことを鮮やかに思い出します。 30代前半だった私たちは、互いに40代半ばを迎えました。 その時の積み重ねによって、私たちは確かに変化しました。 彼女が突如連絡をしてきたのは、彼女の母親が亡くなったことが主たる原因です。 かつては母親との折り合いの悪さを訴えることを専らにしていましたが、いざ亡くなってみると、その存在の大きさに気付いたようです。 日本人形を思わせるその外貌は、私をして彼女に恋情を抱かせるのに十分でした。 し...