2014-02-27

スポンサーリンク
その他

無用の用

性懲りもなく、また煙管を買ってしまいました。 今までは3千円以下の物だったのですが、今回は6千円ちかく。 吸い口は銀色で装飾が施されており、筒は黒というスタイリッシュなものです。 一目で気に入りました。 幸い、腕時計や宝飾品と異なり、煙管は高くても一万円程度。 薄給の私でもコレクションを楽しめます。 これまで、やたらと長い花魁煙管だとか、真鍮製の黒一色の長い煙管だとか、色々試しましたが、今回のが最も美しいようです。 これで所有する煙管は五本目になりました。  馬鹿ですねぇ。 そうは言っても、工芸品ですから、やっぱり美しい物を所有すると嬉しくなりますねぇ。 それにしても男というもの、馬鹿な生き物だと思います。 鉄道模型に大金をつぎ込んだり、車に過剰な装飾を施したり、私のように煙管に凝ったり。 何か阿呆な物に金を使わなければ生きていけないかのごとくです。 しかしそれが、文化なのだと思います。 一見現実を生きていくのに不要なように思える物に価値を見出すこと。 それは芸術だったり、娯楽だったり、スポーツ観戦だったり。 それぞれの趣味に従って、無用な物に金を注ぎ込むことほど楽しいことはありますま...
文学

春雨

今日は気温が高く、雨が降っています。 すっかり春雨の風情です。 春の強い陽射しには瘴気が強く漂って、私をして沈ませますが、春雨には瘴気を消す効果があるように感じます。 春雨や ものがたりゆく 簑と傘   与謝蕪村  春雨を詠んだ句で私が最も愛好するものです。 春雨の中を、蓑を被った者と傘をさした者が楽しげに語らいながら歩く姿には、ほのぼのとした風情が感じられ、私の心も癒されます。蕪村俳句集 (岩波文庫)尾形 仂岩波書店郷愁の詩人 与謝蕪村 (岩波文庫)萩原 朔太郎岩波書店 正岡子規の、 くれなゐの 二尺のびたる 薔薇の芽の 針やはらかに 春雨のふる という和歌のほうが、春雨を詠んだ和歌や俳句の中では有名かもしれませんね。子規歌集 (岩波文庫)土屋 文明岩波書店 どちらも、春雨を、春の足音が感じられる好意的なものととらえているように感じられます。 筒井康隆の「敵」という小説では、定年退職して独り悠々自適の生活をおくる元大学教授の日常がつづられています。敵 (新潮文庫)筒井 康隆新潮社 少し頭が弱くなってきた老学者、「春になったらみんなが来てくれるなぁ」という意味のセリフを繰り返し独りごち...
スポンサーリンク