思想・学問 無い
三連休あけの出勤、だるいですねぇ。 三度の飯を食うためとはいえ、つまらぬことに時間を費やしているものです。 そう思うと、私は大乗仏教の唯識論を思います。阿頼耶識の発見―よくわかる唯識入門 (幻冬舎新書)横山 紘一幻冬舎 大乗仏教では、この世に実態のある物は存在せず、ただ様々な関係性を心が認識しているだけだと説きます。 そういう意味では、西洋の唯心論と似ています。唯心論と唯物論 (岩波文庫)船山 信一岩波書店 しかし唯心論と決定的に異なる点があります。 唯心論では、少なくとも心の存在だけは確かだと認識しますが、唯識では、心もまた幻のような存在であり、最終的には心の存在すら実態の無いものとして否定されるからです。 するとこの世に実態のある物は何一つ存在せず、ただ関係性によって成り立つ縁起とその結果が幻のように漂っているのが、私たちが認識している世界だということになります。 このことを深く理解し、体得するならば、その人は何も存在しない無の一つとなり、アラヤ識と呼ばれる生命の奥底を激流のように流れる意識が変化を起こし、ついには悟りを開く、というわけです。 唯識論は極めて難解かつ長大で、私が書い...