美術 鏑木清方と江戸の風情
今日は千葉市美術館に出かけました。 「鏑木清方と江戸の風情」展を観るためです。 この画家は明治30年頃から昭和40年代まで長く活躍した画家で、儚げでうつろな美人画が有名です。 同時代に活躍した、やはり美人画で有名な上村松園と並び称せられますが、上村松園の美人画は、ただ綺麗に過ぎ、鏑木清方のほうがセクシャルな感じを受けます。 上村松園が女性だったせいでしょうか。 で、時代を追って作品がずらりと並べられていたのですが、初期の挿絵を中心とした美人画はじつに活き活きとして、儚げながらも健康的な美を感じさせるのに対し、晩年、自身が幼少期を過ごした明治半ばの、江戸情緒を色濃く残す風俗を描き出した絵画群は、ぞっとするほど美的ながら、そこに描かれている人々に生気が感じられないのです。 まるでノスタルジックで美しい幽霊ででもあるかのような。 なんとなく、映画「異人たちとの夏」を思い出しました。あの頃映画 「異人たちとの夏」 風間杜夫,秋吉久美子,片岡鶴太郎,永島敏行,名取裕子SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D) 解説では、関東大震災で彼のふるさと、東京が大きく変貌したのみならず、東京大空襲、...