2014-10-14

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文学

テロリストの詩

我、その時を待ちわびたり。 時満つれば、その時が来たらむは必至なればなり。 我が一日千秋の思いで待ちたるは、現世の終末に他ならず。 義務たる教育を受けし折、日輪はやがて牙をむき、我らの住みたる世界を飲み込み、生きとし生けるものは滅するが必定なりと教わりし。 そを知りたる日の幸いは、言の葉にならず。 ただ我、夢見の心地して、如何にして日を過ごしたか定かならず。  しかれども、我が存命のうちにその時が来たらむべくもなきことを知りたり。 日輪の時は悠久にして、我らの時はあまりにも短かければ、日輪の怒り爆発すを待つは、釈迦の説く劫にも等しき時が経るを待ちたる他なし。 我が嘆き筆舌に尽くし難し。 嘆き、にわかに怒りに変じ、我が怒髪は天を突く。 ならば取るべき道は唯一つ。  願いを成さんに、我が力と謀をもって、生きとし生けるものに引導を渡すべからず。  これ、我が宿願にして、テロルに深く共鳴したる所以なり。 我、而していわゆるテロリストと呼ばれたり。 しかれども我に思想信条のあるべきか。 ただ破壊の王たるを願うのみ。 砂漠の国に出向きて破壊を為し、駅舎空港、人の集まりたる場所に出向きて火薬を揮う。...
その他

それでも僕は夢を見る?

ちょっと前に評判になった、「それでも僕は夢を見る」という漫画を読みました。それでも僕は夢を見る鉄拳文響社 受験に失敗し、就きたい仕事に就けず、縁あって会社員になり、心機一転、出世を目指しますが、何をやっても駄目で、出世することもなく、好きな女性には振られて、というしんどい人生を生きてきた男が、身寄りも友人もないまま死の床につき、人生を回想するものです。 彼が若かりし頃、擬人化されたユメが彼に寄り添い、能天気に彼を励まします。 最初は彼もユメに鼓舞されて、恋に仕事に努力しますが、何をやってもうまくいきません。 そして彼は、盟友であったユメを捨ててしまいます。 その後さえない人生を独りで生きて、今、病院で虫の息。 医師はもって3日という見立てをします。 彼が思い出すのは、盟友のユメと、悪戦苦闘した日々。 辛いことばかりだったはずですが、死の床に就いた彼には、輝かしい日々に思えます。 すると、すっかり老いさらばえたユメが、何十年ぶりに彼の前に現れます。 そして、「何かやり残したことがあるんじゃないの」と発破をかけます。 しかし、死を前にして、何をやればいいんでしょう? ユメは紙と鉛筆を彼にわ...
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