2015-01

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美術

平山郁夫展

今日は珍しく千葉県立美術館に出かけました。 ここは箱物は立派ですが、何しろ予算が涙金ほどのため、通常、県内の中高生や美術サークルの人々の貸し会場みたいになっています。 ここで学芸員をやっている友人がおり、彼から聞いた年間予算では、とても大規模な企画展示など出来ようはずもありません。 それに比べ、千葉市美術館は、どういうからくりか、小規模ながら興味深い企画展示をたびたび行っているため、よく出かけます。 貧乏な千葉県立美術館が、なんと平山郁夫展を開催したというのですから、さしてかの画家に興味がない私としても、出向かざるを得なかったというしだい。 平山郁夫というと、なんとなく茶色っぽい、砂漠を行くシルクロードの絵画を思い浮かべますが、多くの画業の間には、様々な作品を残しています。 シルクロードの絵もそうですが、仏画、日本の風景画、人物画、果ては抽象画まで。 中でも私は、飛天という作品に心惹かれました。 飛天です。 飛天とは、如来の周りを飛び回って仏を礼賛する、一種の天使です。 古くは翼が描かれていたという説がありますが、今見られる仏教美術の飛天には翼はなく、ただひらひらと飛んでいます。 そし...
文学

張りぼての城

天気予報では、首都圏は大雪だと騒いでいましたが、千葉市周辺はただの雨です。 千葉県北西部には大雪警報が出ていますが、千葉市も大きくくくれば北西部だと思いますが、いったいどこに雪が降っているのでしょうねぇ。 不思議です。 まぁ、降らないと言って降るより、降るぞ降るぞと脅しておいて降らないほうが気分的にはよろしいようです。 去年はひどく降りましたからねぇ。 実際の雪は、とくに出勤しなければならないサラリーマンにとって、なかなか恨めしいものですが、観念上の雪となるとまた趣を異にします。 例えば、私が敬愛してやまない若山牧水のこんな歌。 おとろへし わが神経に うちひびき ゆふべしらじら 雪ふりいでぬ 当時流行りの神経衰弱を患っていたのでしょうか、あるいはまた、純粋に芸術上の問題で憂愁に沈んでいたのでしょうか。   雪が衰えた神経にさわるというのは、おそらく精神上のことであろうと思います。 そう思うと、辛い雪が歌人を責めているというより、歌人はどこか心地よいメランコリーに浸っているようにも感じられます。 ひとしきり あはく雪ふり 月照りぬ 水のほとりの 落葉の木立  こちらは先ほどの歌と比べて...
文学

春を待つ

今日は馬鹿に寒いですね。 寒さは今日あたりが底でしょうか。 明日は雪になるかもしれないと、天気予報では言っていました。 去年は雪でひどい目にあいました。 首都圏は極端に雪に弱く、すぐに電車は止まるし、タクシーは事故を恐れてか、休むドライバーが多いように感じます。 稼ぎ時だと思いますがねぇ。 私は冬タイヤもチェーンも持っていないので、雪が降ったら公共の交通機関に頼らざるを得ず、それが結構なストレスです。 去年、ごつい長靴を買ったので、電車が動いてさえいればとくだん問題はありません。 去年は履物が悪く、何度もこけました。 寒さが底を迎えれば、もう春はすぐ。 私は春愁の気にあてられて、春には憂鬱に沈むことが多いですが、さすがにこう寒いと春が待ち遠しく感じられます。 啓蟄や 日はふりそそぐ 矢のごとく 高浜虚子の句です。 啓蟄は例年3月初旬。 それまではまだ一か月以上ありますが、降り注ぐ日を待ちわびながら、日々の雑事をこなしていきたいと思っています。虚子五句集 (上) (岩波文庫)高浜 虚子岩波書店虚子五句集 (下) (岩波文庫)高浜 虚子岩波書店
思想・学問

宇宙意志

今、イスラム国による人質事件が起きて、イスラム教というもの、ひいては宗教というものの在り様を考えざるを得ません。 私たち日本人は、宗教に極めて寛容で、あなたは何教徒ですか、と問われれば、圧倒的多数が無宗教と答えるでしょう。 私自身も、仏教や神道、儒教や西洋哲学が混然一体となった、私一人だけの宗教のようなものを信じているとしか言いようがありません。 それはもはや宗教などというものではなく、個人的な思想信条と言うべきものなのでしょうね。 これは世界では特異な現象なのではないかと思います。 欧米では、インテリ層の多くがキリスト教を信じてはおらず、単なる慣習と捉えていると聞いたことがあります。 それでもインテリ層以外では、今もキリスト教は心の支えになっている例が多いようです。 ロシアでもソビエト崩壊後、ロシア正教が復活し、多くの信者を集めています。 イスラム圏となると、イスラム教を信じる者でなければ真なる友情を育むことは難しいと聞き及びます。 よく聖書に隣人という言葉が出てきますが、ものの本によると、隣人というのは何も隣近所に住む人という意味ではなく、同じ宗教を信じる親類縁者という意味だそうで...
社会・政治

落としどころ

イスラム国を名乗る過激派による日本人人質事件、混迷の度合いを深めてきました。 2人のうち、1人はすでに殺害された模様。 もう1人を解放する条件は、ヨルダンで収監中のテロリストにして死刑囚の女の解放です。 これにはヨルダン政府も困っちゃったでしょうねぇ。 わが国とイスラム国の問題だったはずなのに、ヨルダンが当事国になってしまったのですから。 で、ヨルダン人のパイロットもイスラム国に拘束されているとかで、このパイロットと抱き合わせで日本人を解放すべく、女テロリストを引き渡すべきだとする意見と、何があってもテロリストは引き渡すべきではない、という意見があるようです。 どちらも一理あります。 しかし私は、ことここに至っては、ヨルダンには申し訳ないですが、女テロリストを引き渡してでも、ヨルダン人パイロットと日本人の命を守ってほしいと思っています。 もちろん、イスラム国は日本人と女テロリストの交換を申し出ている段階ですので、ヨルダン人パイロットを解放するかどうかはわかりません。 しかし、女テロリストはイスラム国では象徴的な存在らしいので、交渉に乗ってくる可能性は十分あります。 本音を言えば、外務省...
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