2015-01-30

スポンサーリンク
文学

張りぼての城

天気予報では、首都圏は大雪だと騒いでいましたが、千葉市周辺はただの雨です。 千葉県北西部には大雪警報が出ていますが、千葉市も大きくくくれば北西部だと思いますが、いったいどこに雪が降っているのでしょうねぇ。 不思議です。 まぁ、降らないと言って降るより、降るぞ降るぞと脅しておいて降らないほうが気分的にはよろしいようです。 去年はひどく降りましたからねぇ。 実際の雪は、とくに出勤しなければならないサラリーマンにとって、なかなか恨めしいものですが、観念上の雪となるとまた趣を異にします。 例えば、私が敬愛してやまない若山牧水のこんな歌。 おとろへし わが神経に うちひびき ゆふべしらじら 雪ふりいでぬ 当時流行りの神経衰弱を患っていたのでしょうか、あるいはまた、純粋に芸術上の問題で憂愁に沈んでいたのでしょうか。   雪が衰えた神経にさわるというのは、おそらく精神上のことであろうと思います。 そう思うと、辛い雪が歌人を責めているというより、歌人はどこか心地よいメランコリーに浸っているようにも感じられます。 ひとしきり あはく雪ふり 月照りぬ 水のほとりの 落葉の木立  こちらは先ほどの歌と比べて...
スポンサーリンク