2015-02-23

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文学

悪を描く

坂東三津五郎が59歳の若さで帰らぬ人となってしまいました。 たしか中村勘三郎もそのくらいの年齢で亡くなったと記憶しています。 当代の人気役者だけに残念ですねぇ。 私は一時期歌舞伎に凝り、わけても尾上菊五郎が贔屓でした。 顔よし、声よし、姿よし、と謳われていましたが、わりと小柄でしたね。 しかし江戸っ子の典型的なスタイルは小柄でやせ形ですから、それもまた売りだったのだろうと思います。 菊五郎の「弁天小僧」は私が最も好む演目で、お嬢様に化けて呉服屋に入り、イチャモンをつけて金をゆすり取ろうとしたところ、男とばれて、急に大きな伸びをし、着物を脱いで見得を切る場面は歌舞伎屈指の見せ場でしょう。 歌舞伎の本質は人間だれもが持つ悪を描くことにあろうかと思います。 善人だったやつがちょっとしたきっかけで悪に落ちたり、あるいは信頼しあった義兄弟を裏切ったり。悪への招待状―幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ (集英社新書)小林 恭二集英社 それを流麗で耳心地の良い江戸弁でやるのだからたまりません。 坂東三津五郎は端正な芸風で知られ、私はもう少し崩れているほうがお好みですが、現代劇をも器用にこなす、役者以外の仕事...
仕事

若者

2月も最後の週を迎えました。 よく言われることですが、2月は3日短いだけなのに、やけに早く過ぎるように感じます。 そして今日は馬鹿陽気。 最高気温は17度にまで達するとか。 これからは時折こんな暖かい日が訪れて、少しづつそんな日が増えて本格的な春を迎えるのでしょう。 職場では、全員が人事部長になったかのように、4月の人事異動についてああでもないこうでもないと語り始めます。 滑稽なことです。 そういえば、土曜日に一杯やった女友達の後輩が、私の職場に就職するんだそうで、世間は狭いと感じました。 なんでも仕事を頑張りつつ、毎日定時で帰って運動するのだと張り切っているそうで、職場から徒歩圏内にアパートを借りるそうです。 若い人は夢があって良いですねぇ。 でも、17時ちかくから打ち合わせが始まったり、15時過ぎにメールで調書が届き、今夜中に回答しろとか、残業は不可抗力ということがけっこうあります。 私はそういうやむを得ざる場合以外は定時で帰っていますが、私の部署では、私以外全員、部署の長が帰るまでなんとなく待っています。 そういう雰囲気になってしまいました。 ひと昔前までは普通のことでしたが、今...
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