思想・学問 啓蟄と死後
今日は啓蟄ですね。 その由来を、暦便覧では、陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり、と説明します。 昨日は父の命日でした。 まさに地中の虫たちが地上に出ようとする頃、父は亡くなったのですね。 まるで新しい命に道を譲るかのように。 よく、早春や初秋に亡くなる人が多い、という話を耳にします。 そういえば、父は早春でしたし、祖母は初秋でした。 夏や冬などの過酷な季節を乗り切り、寒暖の差が激しくなった頃に、人は亡くなることが多いのかもしれません。 西行法師が春、花の下での死を切望したことは有名ですね。 願わくば 花の下にて 春死なむ その望月の 如月の頃と。 そしてそれは、ほぼ叶えられました。 幸せな人だと思います。西行全歌集 (岩波文庫)久保田 淳,吉野 朋美岩波書店 お盆の時期は極端に死者が減り、お盆の送りの後、人の死が激増すると、葬儀屋から聞いたことがありますが、本当でしょうか。 送られる死者が、生者を引っ張っていくんでしょうか。 不思議なことです。 父がこの時期に亡くなったせいか、私にとって啓蟄は、人さらに生物の死を考える季節になりました。 死ぬということは生きている者にと...