2015-05

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文学

殺戮にいたる病

掃除や洗濯、買出しなどの家事に精を出した他は、読書をして過ごしました。 「殺戮にいたる病」という小説を詠みました。殺戮にいたる病 (講談社文庫)我孫子 武丸講談社 ネクロフィリア(死体愛)の性倒錯者の連続殺人鬼を描いた作品です。 主人公は、夜の町で美しい女性をナンパしては殺害し、死体を犯すわけですが、彼はただ一度しかできないその性交を、真実の愛と感じています。 犯行を犯してしばらくは、その思い出にひたって至高の時を過ごしますが、一ヶ月もすると記憶は薄れ、あれは真実の愛などではなかったと感じ、新たな愛を求めて彷徨うのです。 しかしこの小説の優れた点は、人物や時制を混乱させ、読者にトリックを仕掛け、ラストの数行に到って完全に読者を呆然とさせるほどの、騙りを成功させているところです。 ネタバレになってしまうので詳述はしませんが、叙述トリックと呼ばれる手法を見事に駆使しており、騙される快感に引きずり込まれることになります。 やや大仰で思わせぶりなところは鼻につきますが、それも叙述トリックの一貫と思えば、目をつぶっても良いでしょう。 なかなか楽しい読書体験でした。にほんブログ村 本・書籍 ブログ...
文学

神のふたつの貌

私は日蓮宗の寺院で生まれ育ちました。 それを知ると珍しがって生活の様子を聞かれることも珍しくありませんでした。 普段全く考えることがありませんが、日本にも少数ながら牧師の家で生まれ育った人もいるわけです。 お寺のように世襲が当たり前なのかどうか知りませんが、父親の跡を継ぐ者もいるのでしょう。 その場合、少なくとも表面的には、キリスト教の教えを信じているように振る舞わなければ、食いっぱぐれてしまいます しかし現代の日本に生まれ育った場合、神による天地創造だとか、最後の審判だとかいうSFちっくな概念を頭から信じることは難しいように思います。 わが国の空気を吸って普通に育てば、進化論が正しいと思うでしょうし、天国も地獄も存在しない、まして神様なんて存在しないと思うのが一般的でしょう。 そもそも私にはキリスト教徒の知り合いが一人もいません。 彼らがどんなふうに世界を見て、解釈しているのかなんて知る由もありません。 もしキリスト教が説くような絶対的な神様が存在するのだとしたら、ずいぶん意地悪なことをするものだと思います。 世に争いの種は尽きないし、凶悪犯罪も後を絶ちません。 飢えや貧困に苦しむ人...
文学

みじか夜

今日は少し涼しいようです。 これなら職場に冷房は入らないでしょう。 じつはこの2~3日、冷房が効いて難儀しています。 冷房が入っていると、くしゃみが止まらなくなり、たまらず常備している鼻炎カプセルを飲むのですが、今度は眠くてたまらなくなるのです。 冷房していないときは、長袖のシャツだけで勤務していますが、冷房が入るとジャケットを羽織らずにはいられません。 しかし世の中には暑がりの人も多く、冷房を入れても半袖で平気な人も少なくありません。 うまくいかないものですねぇ。 東日本大震災直後の夏は節電とかでほとんど冷房が入らず、しかもその時、私は今より体重が20キロ以上重かったので、ひどい暑がりでした。 あの夏は難儀しました。 すぐに冷房を入れてくれるようになると、今度は激ヤセして寒がりになっているとは皮肉なものです。 わが国の建築は、概ね夏を快適に過ごせるように作られていますね。 それだけ高温多湿のわが国の夏が過酷だということでしょうが、今はエアコンが普及して、建物に入れば寒いくらいです。 私も真夏、家ではずうっと冷房をかけています。 夜も一晩中。 思えば子供の頃は自室にエアコンがなくて、寝...
思想・学問

学徒出陣かー人文系の死ー

今朝の新聞で、文部科学省が国立大学に対し、人文社会学及び教育学系の学部・大学院を統廃合により縮小し、代わりに理系に重点を置くよう通知を出す予定だ、との報に接しました。 文部科学省所管の国立研究機関で働く者としては、来るべきものが来た、という感じです。 平成16年の国立大学等の法人化により、我が業界では手っ取り早く成果が上げられ、産学連携などで外部資金を引っ張ってこられる工学や医学・薬学などが重視されるようになり、人文系の部署は目に見えて金が減らされ、冷遇されるようになりました。 それがついに、あまりにも露骨な形で表れてしまったわけです。 私たち行政職にある者はそうでもありませんが、人文系の研究者にとっては恐怖の通知ですねぇ。 18歳人口の激減に対応するものだとかなんだとか屁理屈をつけていますが、要するに金にならない研究はいらないということでしょう。 しかし、文学や哲学などはもともと学問の祖ともいうべきもので、これを疎かにしては国民が教養を失い、人心は荒廃し、拝金主義の世の中が現出するのではないでしょうか。 本来、文部科学省は財務省などに対し、金にならない文学や哲学、理系でも基礎研究など...
その他

年休

年休の効率的取得のため、忙しい仕事が隙間のように暇になった今日、休暇を取得しました。 平日に休めるとはありがたいことです。 早朝6時に起きて朝湯をつかい、ゆったりとした気分で卵と納豆とソーセージをおかずにたっぷりと朝飯を食らいました。 一時50キロを切っていた体重もやっと53キロまで回復しました。 53キロは学生時代の体重と同じ。 身長165センチの私にとってはベストのようです。 うつ病の治療薬を飲んでいた頃、74キロまでいってしまったことを思うと、隔世の感があります。 3年前、父を亡くしてから、1年で25キロも落ちて、49キロになってしまいました。 その頃の写真を見ると、ミイラのようで不気味です。 最近やっと、自分の顔に戻った感じがします。 3年かけて、やっと父の死というショッキングな事件から、体が回復したようです。 朝食後、掃除機をかけ、洗濯をし、便所掃除をして、疲れてしばし朝寝。 一緒に休暇を取った同居人と、千葉市中心部に散歩に出かけました。 お仕事中と思われるサラリーマンを見て、嫌な気分になりつつ、勝ったような気持ちがしたり。 お昼は塩ラーメンをいただき、その後ドトールでコーヒ...
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