2015-05-26

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文学

自動記述

かつて一世を風靡した芸術運動に、シュールレアリスムがあります。 「シュールレアリスム宣言」を著し、この運動の法王とまで呼ばれたアンドレ・ブルトンは、自動記述による小説執筆に挑み、一部好事家からたいへんな評価を受けました。シュルレアリスム宣言・溶ける魚 (岩波文庫)Andre Breton,巖谷 國士岩波書店 自動記述とは、構想を練ったりすることなく、ただ、原稿用紙に向かい、思いのままに文章を書きつけるという手法で、私はこの技法に大いに疑問を持っています。 正直、自己満足のように思えます。 読者を楽しませるという意識が希薄なような。 自動記述とは意味が異なりますが、私はしばらく夢日記をつけていたことがあります。 枕元にノートとペンを置いておき、目覚めるや見た夢の内容をできるだけ詳細に書き付けるのです。 これはその後、私を恐怖に陥れることになります。 日に日に夢の記憶が鮮明になり、目覚めているのか夢の中にいるのか、判然としなくなる、という危険な状態に落ち込んだのです。 ために、夢日記は半年を経ずして中断することになります。 しかしその経験は、怖ろしいものであると同時に、どこか甘美な、麻薬の...
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