2016-09-04

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文学

冬の光

1日、読書をして過ごしました。 篠田節子の「冬の光」を読みました。冬の光篠田 節子文藝春秋 企業戦士として働き続けながら道ならぬ恋に身をやつした男の骨太な物語。 康宏は一流大学を出てサラリーマンとなり、結婚して二人の娘にも恵まれ、孫も生まれて幸せな老後を過ごすはずでした。 しかし、彼は学生時代の恋人で後に大学教授となる紘子と、20年の長きに渡って、不倫関係にありました。 そのことが妻子に発覚し、家庭は破綻。 一度は前非を悔いて家庭での生活を取り戻しますが、紘子との関係は、不思議な縁でなかなか切れません。 康宏と紘子は学生運動をともに戦った同志でもあります。 康宏は大学を出て企業戦士になりますが、紘子はアカデミズムの世界に残り、学生運動当時の精神性を保ったまま、永遠の若者として生きていきます。 そんな二人の関係性は、不倫、という単純な言葉で片付けられるものではありません。 定年後、紘子と会わなくなってずいぶん経ったころ、東日本大震災が発生。 康宏は自発的にミニバンで物資を被災地に届け、そのままボランティアとしてかの地にとどまります。 そこで見た凄惨な光景。 ボランティア先で、仙台の大学で...
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