2016-09-08

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映画

イット・フォローズ

午後はDVDを鑑賞しました。 ホラーらしからぬホラーにして、ホラーにしては珍しく数々の賞を受賞した、「イット・フォローズ」です。 何かの呪いに感染すると、正体不明の人間?らしきものがついてきて、捕まると殺される、というお話。 「それ」は人にうつすことができる。 「それ」はうつされた者にしか見えない。 「それ」はゆっくりと歩いて近づいてくる。 「それ」はうつした相手が死んだら自分に戻ってくる。 そして、「それ」に捕まったら必ず死が待っている。 うつすのは少々面倒で、性行為に及ばなければなりません。  「それ」が何なのか、最後まで分かりません。 分からないのが怖いのでしょうが、あんまりにもわけが分からなくて、不条理劇の様相を呈しています。 19歳のジェイが恋人と初めてセックスするのですが、終ってから男の態度が一変。 「それ」の特徴を教えるや、失踪してしまいます。 しかも、早く人にうつすことを考えろ、女なら簡単だろ、人にうつせば、そいつが殺されない限り大丈夫だ、とひどいことを言います。 殺されると、一つ前の感染者がターゲットになり、どんどん遡る、という呪い。 ホラー映画にしては奇妙に静謐な、...
文学

柩の中の猫

今日は病気休暇を取りました。 背中の脂肪腫の手術で縫った糸を抜くためです。 午前10時には抜糸は終り、小説を読みました。 御大、小池真理子先生が作風を変えようと書いた、と自らおっしゃる「柩の中の猫」を読みました。柩の中の猫 (集英社文庫)小池 真理子集英社 不思議な読後感の作品です。 1955年、絵を学ぶために大学の美術教師の家に小学生の娘の家庭教師という名目で同居することになった20歳の雅代。 美術教師の妻は亡くなっており、3人の生活が始まります。 明るく、社交的でパーティー好きの美術教師。 ララという真っ白な猫を溺愛する小学生の娘。 順調に見えた生活が、美術教師の婚約者の出現によって暗転し、物語は加速度をつけて展開します。 広い意味ではサスペンス仕立ての小説ですが、この作家は何よりも心理描写が見事です。 雅代や小学生の娘の心理が卓越した筆で描かれます。 よく人が死ぬのはご愛嬌。 一匹の白い猫をめぐる愛憎劇が、これほど優れた心理劇を生むとは、さすがに御大です。にほんブログ村 本・書籍 ブログランキングへ
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