2017-01-17

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文学

物語の勝利

今日はあの阪神淡路大震災から22年の節目。 かかる大災害は人智を超えたものであり、私たちはただ現実の巨大さに、瞑目する他ありません。 事実は小説より奇なり、と申します。 まこと、この世に起こることは、フィクションを超える驚嘆すべきことばかりです。  例えば9.11のテロ。 あんなことは、どんな物語作者でも思いつかない奇想天外な事件でしょう。 さらにはオウム事件。 古くは浅間山荘事件。 現代社会において、小説よりも奇妙な事件がいくつも起きています。 小説をはじめとする物語は、あくまでも虚構であって、現実を模したものであっても、現実を超えるような、一種の怪異譚であることが、その本質であろうと思います。 例え恋愛小説や、サラリーマンの哀歓を描いた小説であっても、そこには必ず、現実を超えるような奇妙な味がなければ、凡庸な作品になってしまうでしょう。 現実を超えること、言わば超現実こそが、小説の真骨頂であろうと、私は確信しています。 で、事実は小説より奇なり、という言説。 これは、小説は本質的に現実を超えることができない、ということを端的に表したものかと思います。 絶望的な言葉と言ってもよいでし...
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