2017-03-12

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文学

騎士団長殺し

村上春樹の最新作、「騎士団長殺し」を一週間ほどかけて読み終わりました。 第1部と第2部、合わせて1,000ページを越える長編です。 私はいわゆるハルキストの自覚はありませんが、彼の小説はすべて読んでいます。 エッセイとかはほとんど読みませんが。 今回の作品は、春樹節炸裂で、相変わらず奇妙な物語が展開します。 しかし、「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」や「鼠三部作」など、20年以上前の作品がきらきら輝いているのに比べ、「1Q84」などもそうですが、自己の作品を焼き直しているような印象を受けました。 ビッグネームであるがゆえ、出版すれば売れるという驕りがあるのでしょうか。 文章も以前に比べて冗長になっているように思います。 しかし、そこは村上春樹。 つい、読んでしまいます。 この、つい読んでしまうという点が、巨匠の巨匠たる所以でしょうか。 お暇があったら読んで見てください。騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編村上 春樹新潮社騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編村上 春樹新潮社にほんブログ村 本・書籍ランキング
散歩・旅行

両国散歩

昨日は昨年墨田区に完成したすみだ北斎美術館に出かけました。  外見はモダンながら、なんとなく安普請。 時代のせいなのでしょうねぇ。 どこも金がありませんから。 葛飾北斎と言えば、誰でも知っている、最も有名な日本の画家。 多くが、見たことのある作品でした。 常設展示室に、絵を描く姿を模した北斎の人形が展示してあり、それがすごくリアルで不気味でした。 最も気に入ったのは、最晩年の富士越龍図。 まさしく鬼気迫る迫力で、しばし呆然と眺めていました。 その後両国駅前のファミリーレストランで食事を摂り、東京大空襲の翌日ということもあって、東京都慰霊堂に向かいました。 さすがに多くの人が訪れていました。 東京都慰霊堂、元々は関東大震災で亡くなった方々の慰霊のために建てられた古い建物ですが、後に東京大空襲の犠牲者も祀るようになったそうです。 多くの悲惨な写真や、原型をとどめない自転車や車の残骸が並べられ、北斎美術館での美的体験など吹っ飛ぶようなインパクトで、厳粛な気持ちにさせられました。 庭には、犠牲者の霊を慰めるように、河津桜が咲き誇っていました。 見事ですが、どこか物悲しくもあります。 その後、相...
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