2017-10

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文学

入らずの森

昨夜、「入らずの森」というホラー小説を読みました。入らずの森 (祥伝社文庫)宇佐美 まこと祥伝社 帯の、夜、一人で読んではいけない、という宣伝文句に興味を持ち、購入したものです。 愛媛の山中の過疎の村。 足を怪我してオリンピックへの出場を断念して中学教師になり、あえて田舎の学校を希望して赴任した青年の鬱屈。 サラリーマン生活に嫌気がさし、有機農業へ憧れを抱いてIターンでやってきた初老の夫婦の葛藤。 両親の離婚をきっかけに、東京から祖母の家に身を寄せた不良少女。 そしてなぜか、埼玉県の病院で死の床に着く老婆と介護する娘。 愛媛の寒村をめぐる様々な人々の物語が重層的に語られ、最後にはその関係性が判明する、という構成。 横溝正史を思わせるような因習的な田舎に、わが国らしい、湿った感じが雰囲気を盛り上げます。 森に住む邪悪な生き物。 平家の落人伝説。 この数十年、時折起こる残忍な事件。 和製ホラーらしい道具立てが整っていて、きれいにまとまった小説です。 ただし、決定的な欠陥があります。 怖くないのです。 ホラー小説としては完璧と言えるほどの道具立てと、かちっとまとまった物語が、かえって不気味さ...
映画

ジェーン・ドウの解剖

昨夜はDVDでホラーを鑑賞しました。 「ジェーン・ドウの解剖」です。 美しい遺体と、検視官とその助手、登場人物はほとんどこの3人だけですが、心憎い演出で、魅せます。 小品ながら、本格的なホラーで、コアなホラー・ファンの私が久々に震え上がりました。ジェーン・ドウの解剖 エミール・ハーシュ,ブライアン・コックス,オフィリア・ラヴィボンド松竹 ある殺人事件の現場で、惨殺された遺体とは関係のない、若い女性の遺体が発見されます。 女性の遺体は傷一つなく、まるでさっき亡くなったかのように美しいものでした。 遺体は検視官の事務所に運ばれ、検視官とその助手である息子とで、解剖が行われます。 保安官からの依頼は明日の朝までに死因を特定してくれ、というもの。 地下の解剖室で、夜を徹した作業が始まります。 解剖を始めると、奇妙なことに気付きます。 両手首、両足首の骨が粉砕されていたり、胃から奇妙な紋章や文字が書かれた布が見つかったり。 挙句の果てに、肺は焼かれ、内臓は損傷し、皮膚の裏側に奇妙な紋章が描かれていることが判明します。 もしそんなことをすれば、遺体はズタズタになるはず。 それなのに、遺体は極めて美...
文学

秋の長雨

今日も冷たい雨。 今年は夏からずうっと雨が多いように感じます。  週末も雨の予報。 しかも今週末は台風の予報で、珍しく、2週連続して週末、台風となりそうです。 クサクサします。 秋萩を 散らす長雨(ながめ)の 降るころは ひとり起き居て 恋ふる夜ぞ多き 「万葉集」に見られる短歌です。 秋の長雨の晩、一人起きだして、人恋しく思う、といったほどの意でしょうか。万葉集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)角川書店角川書店 さすが、万葉歌人が歌うと、私のように「クサクサします」とはならず、なぜか風情を感じさせるのですねぇ。にほんブログ村 人文ランキング
映画

エミリー 悪夢のベビーシッター

昨夜はDVDを鑑賞しました。 「エミリー 悪夢のベビーシッター」です。エミリー 悪夢のベビーシッター サラ・ボルジャー,クリス・ビーテム,スーザン・プルファー,ジョシュア・ラッシュ,カーリー・アダムズアメイジングD.C. 「ミザリー」・「エスター」に続く最恐サイコパスの登場、という宣伝文句に魅かれて借りましたが、2作品には遠く及びませんでした。ミザリー キャシー・ベイツ,ジェームズ・カーン,ローレン・バコール20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンエスター ベラ・ファーミガ,ピーター・サースガード,イザベル・ファーマンワーナー・ホーム・ビデオ 夫婦が記念日を祝うため、二人きりでレストランへ。 いつも頼んでいるベビーシッターが急用で来られなくなり、自分の友人に代わりを頼みますが、偽ベビーシッターとその相棒に殺されてしまい、偽ベビーシッターが登場。 家には11歳の男の子、8歳の女の子、4歳の男の子がいて、偽ベビーシッターに不審を抱きながらも、仲良く遊びます。 やがて、偽ベビーシッターは、かつて自分の子供を不注意のため事故で亡くしてしまい、代わりの子供を探していることが判明。...
社会・政治

与党圧勝

与党が自公あわせて3分の2を越え、圧勝しました。 国民は森友と加計の問題など取るに足らないことだと思っていたようです。 朝鮮半島の情勢が厳しいなか、安定した政権を望んだということでしょう。 希望の党は惨敗したとはいえ、40を超える議席を得ました。 これで国会は、与党と希望、維新をあわせ、改憲を志向する勢力が圧倒的多数を占めるにいたりました。 改憲はそう遠くない将来に実行されるでしょう。 悪夢の民主党政権の3年間を経て、私の投票行動は大きく変わりました。 それまでは、自民党に投票することもあれば共産党に投票することもある、いわゆる無党派層でした。 しかし、民主党政権の体たらくをみて、自民党にしか投票しなくなりました。 出来なくなった、と言いますか。 政権運営の経験とノウハウを持った自民党にしか、この国の舵取りは任せられない、と思ったのです。 で、今回も、小選挙区も比例も自民党に投票しました。 で、自分が投票した党が圧勝したわけですが、気分は複雑です。 正直、勝ち過ぎです。 いくら自戒しても、これだけの議席を得れば、自民党は暴走するんじゃないかと思います。 人間なんてそんなものです。 もう...
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