2017-10

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文学

楽園は兄妹を地獄に落とすか

昨夜、ずいぶん昔に読んだ夢野久作の「瓶詰の地獄」を読み直しました。瓶詰の地獄 (角川文庫)夢野 久作角川グループパブリッシング ごく短いながら、強烈な印象を、少年の頃の私に残したことを覚えています。 なぜか昨夜、急に読み返したくなって、パソコンを開き、青空文庫を検索したところ、アップされていたのを確認した時は、嬉しくなりました。 内容はいたってシンプル。 ある島の村に、ビール瓶が3本、流れ着いているのが発見されます。 中にはそれぞれ鉛筆で書かれた手紙らしきものが入れられています。 そのことを海洋研究所に報告し、提出する旨の村役場による候文が最初に置かれます。 その後、難破してその島に流れ着いたと思しき兄と妹の2人の手紙が、それぞれに入っています。  その島に流れ着いた時、兄は11歳、妹は7歳。 島にはパイナップルやバナナ、鳥の卵などが豊富にあり、食うに困りません。 難破した時に避難に使ったボートを建材にして、小屋を作り、2人は幸せに暮らします。 そこはまさしく、二人だけの楽園でした。 二人は聖書を大事にしていることから、クリスチャンであることが示されます。 数年経つうちに、2人はたくま...
仕事

雨の週明け

一週間の始まりは、雨。 しかも寒いです。 なんだか週明け早々、勤労意欲が削がれます。 しかし、今日から11月初旬まで、私が担当する外部資金獲得のための業務はピークを迎えます。 まぁ、お祭りみたいなものです。 何が何でも出勤して、日々の業務を正確にこなさなければなりません。 今の私なら、大丈夫だと信じています。
映画

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)

今日は映画館に出かけました。 近所のシネコンまでは車で10分ほど。 「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」を観ました。 2時間20分ほどと、長めですが、飽きさせません。 ただ、想像していた内容とは大分異なっていました。 てっきり、知能を持つようになった猿と人間がガチンコで戦う戦争映画かと思っていましたが、さにあらず。  猿は人間から奪った機関銃を操り、馬に乗ったりしますが、まだ自ら兵器や戦車、ヘリコプターなどを作る力は持っていません。 人間と戦う能力など、持っていないのです。 猿たちは、住み慣れた森では、いつ人間の軍隊に襲われるか分からないため、遠く離れた地、砂漠を超えたオアシスを目指します。 しかし、その途中、人間に捕まって強制労働させられたり、脱獄したり、苦難が続きます。 まるで旧約聖書の「出エジプト記」のようです。 しかし、人間は、猿由来の感染症が蔓延し、多くが死に絶えています。 わずかに残った人類は、知能を失うという新たな感染症に悩まされ、感染した人間は殺害すべきだ、という一派と、治療すべきだとする一派に分かれて、激しく戦っています。 戦争の主体は、人間同士です。 知能を失っ...
映画

パージ:大統領令

雨の土曜日。 朝一番で床屋に行き、帰りにDVDを借りました。 「パージ」シリーズの3作目、「パージ;大統領令」です。パージ/大統領令 ブルーレイ+DVDセット フランク・グリロ,エリザベス・ミッチェル,ミケルティ・ウィリアムソン,ジョセフ・ジュリアン・ソリア,テリー・セルピコNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン 米国で年に一度、夜7時から翌朝7時まで、殺人を含むあらゆる犯罪が合法とされる、パージが施行された世界を描いています。 あまりに残虐な犯罪が増えたため、年に一晩だけ、大暴れしてよいことにして、本能を解き放ち、結果的に凶悪犯罪が減る、という理屈。 セキュリティばっちりの豪邸に立てこもり、この夜をやり過ごそうとするお金持ちや、町に出て殺し合いを楽しむ若者など、様々にこの夜を過ごします。 「パージ;大統領令」では、十数年前のパージで家族を惨殺された女性が、上院議員になり、パージ廃止を訴えて大統領選に出馬し、一方パージ賛成派はパージの夜に彼女を暗殺しようと、傭兵を雇います。 パージを純粋に楽しむ者、怯えて過ごす者、上院議員を殺そうと企む者、パージ賛成派の拠点である教会を襲おうと...
精神障害

発症から寛解、その後

私は30代半ばでうつ病を発症し、その後激躁が起こって双極性障害に診断が変わりました。 寛解したのが40歳。 それまでは病気休職と復職を繰り返していましたが、ここ8年ばかりは、きちんと出勤しています。 それはもちろん、服薬を続けたうえでの話で、服薬は高血圧の薬と同様、一生続けなければなりません。 主治医は、癌の5年生存率を持ち出して、5年再発しなければ治療は大成功だと言え、まして8年間きちんと働けているのは全く立派なことだ、と褒めてくれます。 確かに、うつで落ち込んでいる時や、躁で激しく上がっている時のことを思えば、今の私の精神状態は凪のように静かです。 しかし同時に感じるのは、双極性障害の寛解というのは、発病前と同じになることとは異なっているのだな、ということです。 私は少年時代から、将来は小説を書いて食っていきたいと思っていました。 それは発病前の30代半ばにいたっても、そうでした。 いずれは勤めを辞めて、フリーのライターになるのだ、と。 まぁ、夢というか、欲望というか、野心が強かったのでしょうねぇ。 しかし、40歳でほぼ寛解した時には、そういう思いは消えていました。 何しろ疲れやす...
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