思想・学問 共通認識の不可能性とシンクロニシティ
時折、絶対的な孤独感を感じることがあります。 この世に存在しているように感じられるものすべてが、私自身の認識によるものにすぎず、実際は存在していないのではないか、と。 これは、唯我論とか独我論とか呼ばれる考え方で、はるか昔から、哲学者を悩ませてきました。ウィトゲンシュタインと「独我論」黒崎 宏勁草書房自我体験と独我論的体験―自明性の彼方へ渡辺 恒夫北大路書房 そういった哲学者の営みはひとまずおいて、私は私の感覚だけを語りたいと思います。 まず、リンゴは赤い、と言った場合、私が見ているリンゴの赤さと他者が見ている赤さが同じと言えるのかは、誰にも証明できません。 まして色盲の人はまったく違う色を見ているでしょうし、全盲の人は見ることが出来ません。 見る、ということが、まずは疑わしく感じます。 話は変わりますが、なんと世の中には、全盲の写真家がいるそうです。 見えないものをどうやって撮影し、どうやってそれを確認するのでしょうね。フレームのない光景―盲目の写真家いのちの軌跡中川 晶子主婦と生活社 同じことは、聞くことにも言えますし、それを敷衍して、人間の持つすべての感覚に同様のことが言えるで...