2017-11

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文学

悪魔の舌

昨夜、青空文庫で遊んでいたら、村山槐多という作者の「悪魔の舌」という短編をみつけ、読んでみました。悪魔の舌村山 槐多メーカー情報なし悪魔の舌 (青空文庫POD(ポケット版))村山槐多青空文庫POD 村山槐多、大正時代の画家で、詩や小説も書き、わずか22歳で夭折した、という人でした。 「悪魔の舌」、なかなかに興味深い作品でした。 なにやら楳図かずおの恐怖漫画を読むような楽しみがありました。 金子という25歳の詩人の物語です。 物語は、金子が自殺して後、友人が遺書をみつけ、その遺書に奇っ怪なことがつづられている、という構成になっています。 金子はある時を境に、何を食っても不味く、どうしたのかと思っているうちに、悪食に走ります。 悪食とは、土、ミミズ、毛虫などを食すのです。 そしてそれらは、とてつもない美味、いや、美味というより麻薬のような恍惚をもたらす食い物と感じます。 そんな食生活を続けているうちに、なぜか金子の舌にはびっしりと針が生えてしまうのです。 悪食はさらに進んで、人肉を食いたいという欲望につながります。 そしてある晩、谷中墓地で若く美しい女の死肉を喰らい、もはや止まらなくなり、...
映画

呪怨館

朝一番でディーラーに行き、月曜日の接触事故によるフロントバンパーの交換をお願いしました。 フロントバンパーが入荷してからの修理だということで、しばらくは連絡待ちです。 午後はホラー鑑賞。 「呪怨館」です。呪怨館 ハリソン・ギルバートソン,リアナ・リベラト,ジャッキー・ウィーヴァー,アイオン・スカイ,ブライアン・ウィマーアメイジングD.C. 森の中の豪邸に引っ越してきた家族。 両親と子供3人です。 子供は、長女は大学生、長男は高校生、次女は小学生。 その豪邸に以前住んでいた一家は、母親一人を残して全員謎の死を遂げています。 長男は近所に住む女子高生と仲良くなります。 女子高生は家庭に問題があります。 アル中の父親と二人暮らしで、母親は赤ん坊の娘を置いて消えてしまった、との設定。 女子高生はなぜか長男の住む家に死者と交信できる古い装置があることを知っており、二人はそれで、前住んでいた者たちとの交信を行います。 それから様々な怪現象が起こり、というお話。 冬の森、豪邸、過去の謎の死、美少年と美少女の淡い恋。 道具立ては揃っているのですが、脚本が悪いのか、消化不良を起こしている感じで、退屈でし...
文学

戦艦大和とクリスチャン

ずいぶん前に、「戦艦大和ノ最期」という戦記文学を読みました。戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)鶴見 俊輔講談社 その作者で戦艦大和の生き残りであった吉田満と言う人が、敬虔なクリスチャンであったことを、最近知りました。 しかも、もともとはカソリック信徒であったものが、後にプロテスタントに改宗しているという変わり種。 キリスト教に入信したのは、1948年。 戦後4年くらいでしょうか。 きっかけは、信頼できる神父との出会いであったようです。 その後プロテスタントに改宗することになりますが、これは謎とされているようです。 結婚が機会になっていることは確かなようです。 というのも、妻の実家が熱心なプロテスタントだったからです。 しかし妻もその実家も、吉田満にはカソリックにとどまることを望んだと伝えられます。 節操無しみたいで嫌だったんでしょうか。 いずれにしろなぜか、プロテスタントに改宗。 推測ですが、神に祈るという行為そのものだけが重要で、儀式のやり方などが異なっていてもどっちでもよい、ならば妻と同じ宗派に、と考えたのではないでしょうか。 宗教に寛容な日本人ですから、そう考えても不思議はありま...
その他

接触事故

昨夜、仕事帰り、車で接触事故を起こしてしまいました。 幸い、私の車も相手の車も少し擦り傷を負った程度で、お互い怪我もありませんが、相手がいる事故はへこみますねぇ。 これからは互いの保険会社がよろしくやってくれるそうですが、こういうことはほとんど経験がないので、落ち込みます。 バンパーだけの軽い擦り傷なので、自損だったらタッチペンで自分で塗るだけかもしれませんが、事故の状況の証拠になる、と保険会社が言うので、ディーラーに近々持ち込まなければなりません。 あぁ、落ち込みます。
文学

姥捨

先週、義父が80歳になりました。 大手電機メーカーで技術屋として65歳まで働き、その後は年金生活をおくっています。 毎日2時間の散歩を欠かさない、元気なおじいちゃんです。 まぁ、今どき、元気な80歳なんて珍しくもないのでしょうけれど。 それにしても、少子高齢化はどこまで進むのでしょうね。 このままではわが国は衰退してしまいます。 しかし、かつて老人を山に捨てる、姥捨という風習があったと言います。 誠に怖ろしいことですが、ある意味合理的な選択であったのかもしれません。 姥捨て伝説を描いた深沢七郎の名作「楢山節考」は木下惠介監督によって映画化されました。 雪山に一人座り、合掌する老婆と、それを見ながら悲哀に沈む中年の息子の姿が印象的でした。楢山節考 (新潮文庫)深沢 七郎新潮社楢山節考 今村昌平,深沢七郎TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 能の「姨捨」では、中秋の名月の晩、姨捨山にやってきた旅人が、かつて捨てられた老女の幽霊から事の次第を聞き、老女は美しい舞を舞います。 一般に能では、恨みを残して死んだ霊が現れ、美しい舞を見せ、旅の僧が念仏を唱え、成仏する、というのが、一種...
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