2017-11

スポンサーリンク
思想・学問

ユートピア願望は諸刃の剣か

パリ同時テロからちょうど2年だそうです。 世に争いの種が尽きることはあるんでしょうかねぇ。 歴史を発展の途上と捉えて、その最終段階に恒久平和が訪れる、と考えるのは、どうしても無理があるでしょうね。 かといって、歴史は繰り返す式の、歴史を円環的に捉えるのもバカげていると思います。 時間は矢の如く一方向に向かっているというのが、人間の捉えられる時間の概念ですから。 恒久平和を求めるのは、どこにもない場所を意味する、ユートピアを求めることと同義だろうと思います。 ユートピアを未来に求める人は、常に希望をに飢えている人でしょうね。 それでも、ユートピアを過去に求める人よりはマシなんじゃないでしょうか。 例えば、縄文時代は階級も差別もなく、自然と一体化した理想社会だった、みたいな。 そんなことを考えたところで、現代人が縄文の昔に戻れるはずもありません。 ユートピアを求める、という精神性には、人間の可能性を切り開き、実現化する動機づけになる、という肯定的側面がある一方、ユートピアを求めるという行為そのものが虚しいことであり、人間に無力感を植え付けるという側面もあります。 理想主義とかユートピア願望...
文学

欲望

小池真理子先生の「欲望」を読み終わりました。欲望 (新潮文庫)小池 真理子新潮社 中学生時代の同級生、類子と阿佐緒、それに正巳という3人をめぐる長い物語です。 阿佐緒は中学生時代から、男なら誰もが欲望を抱くような肉感的な美少女でしたが、彼女の精神は極めて幼稚です。 類子は読書が好きな文学少女で、容姿は十人並み。 正巳は逞しくも美しい少年で、文学少年です。 類子を語り手に、この3人の愛と欲望の物語が綴られます。 ポイントは、正巳が逞しい美青年に成長したにも関わらず、高校時代の事故により、性的不能に陥ってしまうこと。 類子は司書教諭として働きながら、同僚の妻子ある男性教師と肉体だけの関係を断ち切れずにいます。 しかし類子が恋焦がれてやまないのは、不能の正巳。 正巳は肉感的な阿佐緒に惹かれながら、どこか神々し過ぎて、類子に現実的な恋を求めます。 阿佐緒は30歳も年上の、耽美主義的傾向を持った精神科医と結婚し、セレブ生活を送りますが、夫が自分の体を求めないことから、住み込みの家政婦と出来ているのではないかと疑い、勝手に妄想を膨らませ、根拠の無い嫉妬に苦しみます。 類子は肉欲を不倫で解消し、正巳...
その他

ネトゲ廃人

先ほど、最近お気に入りのねほりんぱほりんというNHKの番組を録画で観ました。 先般は、港区わがままOLをツイッター上で演じる田舎暮らしの女性が紹介されていましたが、今回はネトゲ廃人です。 テレビに登場した30代半ばの男性、一日20時間以上ネットゲームをし続ける、という暮らしを15年も続けているそうです。 何百万人もが楽しむゲームで、全国1位になったことがきっかけで止められなくなったとか。 過去には付き合った女性もいたようですが、あまりにゲームばかりしている男に嫌気がさし、離れて行ったそうです。 そして彼は、将来は子供が欲しいなんて言いながら、未だ童貞だそうです。 田んぼの中の一軒屋に住み、日夜ゲームをする日々。 収入はゲーム攻略サイトの運営のみだそうで、どうにか暮らしていけるだけは稼いでいるとかで、何にでも需要があるのだなと、感心しました。 多分人並み外れた知力と集中力、それに体力の持ち主なんだろうと思います。 そうでなければ、1日3時間程度の睡眠で、ひたすらゲームをやり続けるなんてことは不可能でしょう。 本人は体力の衰えは感じ始めているようで、出来るだけ長くゲーム廃人、そしてゲーム王...
美術

仏像が芸術になった時

今日において、仏像や仏画、仏教建築などが、美術作品であることに異論をはさむ人はほとんどいないでしょう。 しかし、それらが制作され、人々の信仰の対象のみであった時代においては、美術作品という認識は薄かった、もしくは皆無であったのではなかろうかと推量します。 もっといえば、美術とか芸術とかいうものは、明治以降、西洋の思想を取り入れた時に生まれた概念で、それまでのわが国には、そもそも絵や彫刻は存在したにしても、それらを総称して美術とか芸術とかいう意識は無かったんじゃないかと思います。 それらはあくまで、絵であり、彫物であり、音曲であり、物語であり、戯作であったことでしょう。 明治初期、わが国で芸術や美術ということを強烈に印象付けたのは、浮世絵が西洋に与えた強い影響だったのではないかと思います。 わが国においては、浮世絵はそれほど重要なものではありませんでした。 しかし、西洋でジャポニスム運動が起こることで、改めて浮世絵が見直され、同時に、美術や芸術が優れていることは、国威発揚にまでつながることを実感したものと思います。 で、仏教美術などの宗教的芸術。 明治4年に布告された古器旧物保存方では、...
散歩・旅行

IKEA 東京ベイ

ここ一ヶ月ばかり頭を悩ませていた仕事が昨日で一段落し、今日は休暇を取りました。 午前中はのんびりして、午後は南船橋のイケア東京ベイに出かけました。 ディズニーランドをはじめとして、千葉県内の施設に東京と名付けるのはいい加減にしてほしいものです。 で、書斎というか、自分の部屋の照明、20年以上前に一人暮らしを始める時に購入した蛍光灯ですが、大分古くなってきたので買い換えました。 3年間の一人暮らしのアパート、わずか1年半しか住まなかった新婚当時の官舎、そして17年前に購入して現在も住むマンションと、ずうっと使い続けてきたものです。 古いのが下の写真。 それが下のように変わりました。 我が家は4LDK、90平米ですが、リビングだけがLEDだったのが、自室もLEDにしました。 あと、寝室と同居人の部屋、それに応接間と称して、実際は長いこと来客もなく、洗濯物の部屋干しにしか使っていない和室は、いずれも電球の照明なので、蛍光色の照明はキッチンだけになりました。 住まいも一種の消耗品。 少しづつ古くなりますから、メンテナンスは重要だと感じたところです。
スポンサーリンク