2018-02-09

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思想・学問

宗教とカルトを分かつもの

最近、おっさんになったせいか、全く声をかけられなくなりましたが、学生の頃など、都内の繁華街でよく、「手相の勉強をしています」などと言って、明らかに怪しい宗教の勧誘と思われる人に引っかかりました。 もちろん、それに応じるような愚は犯したことはありません。 驚くべきことに、日蓮宗の寺院である実家に、霊感商法だかなんだか知りませんが、高額の壺などを売りつけようとする者が時折訪ねてきたことです。 住職である父は激怒し、一喝して終わりでした。 ていうか、お寺に霊感商法を仕掛けるとは、大したクソ度胸です。 そういうことはもう20年も経験していませんが、時折、イワシの頭でもソンシでも良いから、それは嘘だと知りながら頭から信じ込めたら、生きるのが楽になるんじゃないかなぁと思うことがあります。 既成宗教と新興宗教を分けるものは、要するに古くからある宗教か、最近100年くらいに生まれた宗教かということで、教義上の優劣は問えないものと思います。 時の審判を経てきたという重みはあるにせよ、仏教もキリスト教も生まれたときは新興宗教であったわけですから。 では、カルトと宗教を分けるものは何でしょうね。 カルト(c...
文学

月夜の島渡り

昨夜は恒川光太郎の短編集「月夜の島渡り」を読みました。月夜の島渡り (角川ホラー文庫)恒川 光太郎KADOKAWA いずれも沖縄の離島が舞台の作品です。 「月夜の島渡り」というタイトルの作品はありません。 あくまで短編集全体のタイトルです。 作者、出身は東京らしいですが、20代後半から沖縄に住んでいるそうです。 東京出身でも、北海道や沖縄に移住する作家や芸術家が多いのはなぜでしょうね。 都会を離れたかった? 異界の空気に触れたかった? 恒川光太郎はおそらくは異界への入り口があちこちに感じられる沖縄が気に入ったのだろうと推測します。 この短編集の物語は、どれも短く、異界へと足を踏み入れるというよりも、沖縄の離島そのものが異界の香りがして、小説というより詩編のような趣を味わうことができます。 その代り、物語としての迫力には欠けるように感じられます。 そこは詩編ですから。 私としては、生まれ変わりを扱って長い時間の流れを感じさせる「私はフーイー」がお気に入りです。 いずれも短いし、不思議過ぎず、この作者特有の抒情というか切なさを感じることが出来るので、入門編に良いかもしれません。 デビュー作...
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