2018-03

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文学

祝山

昨夜はホラー小説を読みました。 加門七海という作家の「祝山」です。祝山 (光文社文庫)加門 七海光文社 スランプに悩む女流ホラー作家が主人公で、作者自身がモデルかと思われます。 低い山の奥にある元材木工場の跡地に、知り合い4人と夜中に肝試しに繰り出し、廃工場から材木のかけらをいくつか持ち出し、その後様々な怪現象に襲われます。 調べていくうち、その山がかつて祝山と呼ばれており、その語源が位牌山であったことを知り、霊山もしくは呪われた山であり、山の草木一本持ち出したら呪われる、と考えて怪現象を止めるため、持ち出した材木を山に返しに再び山を訪れる、というお話。 ホラーとしてはありがちな展開で、そこそこ怖いのですが、なんというか、文章が稚拙で陳腐です。 そしてやたらとしょっちゅう腹を立てる主人公に苛立ちを覚えます。 まぁ、子供向け、でしょうか。にほんブログ村 本・書籍ランキング
社会・政治

ソンミ村虐殺事件

50年前、1968年の今日、ベトナム戦争中にソンミ村虐殺事件が起きました。 これは、南ベトナムの米軍基地の周辺に潜むゲリラを掃討するための作戦の一環で、ソンミ村に派遣された、24歳の中尉を隊長とする小隊が、女性や子供、僧侶などの無抵抗な村民、500人以上を虐殺したものです。 中尉は終身重労働の判決を受けますが、時の米国大統領の命令で即日釈放。 結局誰も責任を取っていません。 中尉、軍法会議では上官の命令に従っただけ、と繰り返すばかりでした。 あのナチのアイヒマンは、上官の命令を忠実に実行しただけ、と弁明しましたが、処刑されています。 南京虐殺(諸説ありますが)にしたって、ソンミ村虐殺にしたって、あるいはナチの蛮行にしたって、結局どれも同じ心性から発していると思います。 上官の命令による裏付けのもと、狂気をはらみながらも冷静に多くの人を虐殺する、という。  戦時における民間人への蛮行や虐殺は無くなることが無いようです。 ベトナム戦争では米軍はゲリラに悩まされましたから、発覚していないだけで、他にも虐殺事件はあったのではないかと邪推してしまいます。 ゲリラに最初に悩まされたのは、日中戦争に...
思想・学問

合法化と厳罰化

近年、先進諸国では、同性婚、もしくは同性同士での公的なパートナーシップを認める動きが活発になってきました。 多くのヨーロッパ諸国や、米国の一部の州でこれらがすでに認められています。 わが国ではこうした動きは鈍いですが、わが国の場合、同性婚に反対する人が多いと言うよりも、無関心な人が多いせいではないかと思います。 わが国では男色を悪とする見方は伝統的にほとんど存在していませんでしたし、他人の趣味に口出ししない、というのが一般的な態度なのだろうと思います。 明治の近代化以降、欧米の影響もあって同性愛を忌避する風潮が生まれましたが、それはわが国の伝統には反するものです。 仏教においても、同性愛を禁じるような教えはありません。 しかし、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教では、同性愛は神の教えに背くものであるとし、有名なソドムとゴモラの話を持ち出すまでもなく、これら宗教では同性愛は禁忌でした。 これら3宗教では、同性愛は犯罪とされ、時代や場所によっては死刑でした。 長い差別との戦いのなかで、ユダヤ教とキリスト教では、同性愛を禁じる考えは薄れてきましたが、イスラム教国では、今も犯罪とされているのが普...
仕事

明日から

今日は馬鹿陽気でしたねぇ。 首都圏は軒並み20度を超えたようです。 急な気候の変動のせいか、あるいは昨夜飲みすぎたのか、今日は一日、なんとなくだるく感じました。 だるくても、よほど調子が悪くないかぎり、早退できないのは辛いところです。 3月ももう半ば。 年度末まっしぐら。 頑張りましょう。 明日から。
思想・学問

メトロポリス的危機

働けば、金を得ます。 金を得れば、酒に化けます。 働く、という無味乾燥なつまらぬことをして、酔いを得るというのは誠に愚かな生活だと思いますが、私はそれを止められません。 1920年代に製作された映画「メトロポリス」では、ごく一部の支配層=脳と、圧倒的多数の労働者=手による世界を描き出し、脳と手を結ぶ物として、心が必要だとしました。メトロポリス / Metropolis CCP-315 アルフレート・アーベル,ブリギッテ・ヘルム,グスタフ・フレーリッヒ,フリッツ・ラスプ,ルドルフ・クライン=ロッゲ株式会社コスミック出版 この映画はSF映画の原点であり、金字塔とも言われます。 21世紀の現代において、脳と手は明らかに分離しているように思います。 そして手である労働者は、ほぼ仕事だけの日々を送り、人間性を失い、虚無に陥っているように思います。 ていうか、私自身が手でしかなく、ほとんどニヒリズムに沈んでいます。 人間が社会的な生き物であり、細分化された仕事を担うことで碌を食むことができるように出来ていますから、これはある程度仕方がないというか、当然に起こり得る現象です。 では、労働だけ、みたい...
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