
お帰り 寅さん
今日は冷たい雨が降っていました。 雨の日に大掃除という気分になれず、映画館に出かけました。 「男はつらいよ お帰り 寅さん」を観ました。 私が寅さんを観るようになったのは、渥美清が亡くなってから。 それまでは興味が無かったのですが、渥美清の訃報を受けて興味がわき、ビデオで観るようになりました。 観てみると寅さんのしゃべりにうっとりして、全作品を観てしまいました。 で、今回の「お帰り 寅さん」。 物語の中心は、満男と、高校時代の恋人である泉が何十年ぶりかで再会し、二人は恋情を抱き、それぞれ家庭があるゆえ、それを友情に昇華させる、というもの。 満男が寅さんの思い出に耽溺し、数々の寅さんとのエピソードを回想します。 その回想シーンが頻繁に登場し、寅さんの場面が映し出されます。 映画では、寅さんが亡くなったとも生きているとも語られません。 ただ、映画全体からにじみ出る寅さんへの追慕の思いは、寅さんが亡くなっていることを示唆します。 映画全体から、ノスタルジックな雰囲気が醸し出されます。 そしてまた、年老いたさくら夫妻や、タコ社長が亡くなっているなど、長い時の流れを感じさせ、人は必ず老いていくの...