
歩く
完全在宅勤務になって、何日になりますやら。 仕事は進まず、気ばかり焦ります。 このまま在宅勤務が続けば、今年度の仕事は停滞し、必ずや、支障を来すでしょう。 とても5月6日に非常事態宣言が解除されるとは思えません。 しかもそれは、世界中に起こっていること。 私にはどうすることもできません。 家に閉じこもっていると、気分が悪い方へ向かってしまうので、昨日に引き続き、人けの無い住宅街をひたすら歩きました。 若い噺家の恋愛や悩みを描いた森田芳光監督の「の・ようなもの」で、噺家の志ん魚(しんとと)が、様々な悩みを抱えながら、ひたすらに町を歩き続けるシーンを思い出しました。の・ようなもの 秋吉久美子KADOKAWA / 角川書店 とにかく歩かなければしょうがないのが人生でしょうか。 一方、歩いても何も変わらない、失業中の中年男が久しぶりに帰郷するホームドラマ「歩いても 歩いても」では、もどかしいばかりの、時が止まったかのごとき一家の姿が切なく描かれます。歩いても歩いても 阿部寛バンダイビジュアル 歩くも地獄、留まるのも地獄、ということでしょうか。 今の私は、歩きたい、という思いと、いや、歩きたくな...