
安楽死か、猟奇殺人か
今日も猛烈に暑かったですね。 こんな日は冷房の効いた室内で過ごすに限ります。 冷房の効いた部屋で、DVDを鑑賞しました。 「ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―」です。 安楽死とそれにまつわる思想を描いて、エンターテイメントながら重たい作品でした。 安楽死の必要性を主張するドクター・デスと、単なる猟奇殺人だと断じる刑事の闘いを描いた物語です。 わが国では安楽死は認められていませんが、欧州などでは、厳格な制限のもと、容認されている国があります。 なかでもスイスは外国人の安楽死を認めており、現にわが国からわざわざスイスに渡り、安楽死を実現させた人もいるそうです。 精神的、肉体的に耐えがたい痛み、苦しさを感じ、早く死なせてくれという病人が実在することは、じつは誰もが知っていること。 現にこの映画でも、ドクター・デスは患者や家族からの依頼を受けて、安楽死を実行します。 そして患者も家族も、心からドクター・デスに感謝するのです。 ドクター・デスは、安らかに眠りについた患者の死に顔ほど美しいものはない、と断言します。 このことをもって、刑事はドクター・デスを猟奇殺人者と断定します。 死に...