
迷妄の森
今日は休暇を取りました。 役所に障害者自立支援の手帳更新に行くためです。 この手帳が交付されると、精神科の診察代と薬の処方費が1割負担になるのです。 通常、3割負担ですから、長く通うと馬鹿になりません。 私はうつが酷かった頃、希死念慮に悩まされていました。 平たく言えば、死にたくて仕方ないのです。 うつ病は自殺率が極めて高い病気ですから、私もまた、死と生の堺を、塀の上を歩くようにして彷徨っていたわけです。 この塀の、生の側に落ちたから、今こうしてブログを更新できているのです。 死の側に落ちれば私は安楽にあの世でまどろんでいたでしょう。 生の側に落ちるのと、死の側に足を踏み外すことと、どちらが楽なんでしょうね。 生きている私は、いっそ死の側に落ちれば良かったのに、と思うことがあります。 生きるということはしんどいですから。 「男はつらいよ」で、満男に、「人間何のために生きているんだろう」と問われた寅さんが、「あぁ、生きてて良かったと思うことがたまにあるだろう、そのために生きているんじゃないのか」と応える場面があり、鮮明に覚えています。 生きてて良かったと思うことは、今の私にはありま...