
万引き家族
昨夜、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した作品を鑑賞しました。 「万引き家族」です 犯罪を生業とする偽りの家族の静かな日常が語られます。 おばあちゃん、お父さん、お母さん、10代後半と思しき長女、小学生の長男、の5歳の次女の物語。 いずれも血のつながりはなく、ちょっとしたこと、例えば実の親からの虐待などから偽の家族に助けられ、そのまま家族の一員になってしまったというような方法で偽家族は成立しています。 静かな日常のなかで、万引きなどの犯罪が繰り広げられます。 「スーパーに置いてある商品は、まだ誰の物でもないから盗ってもいいんだ」というお父さんの言葉。 リリー・フランキーがお父さんの役を演じて、怪しさ全開です。 お母さんの安藤サクラも熱演。 おばあちゃんの樹木希林も、偽家族の創設者として、家族から尊敬を集めています。 子供たちも、なかなかの好演です。 みんなで食卓を囲んだり、海水浴に行ったり。 幸せそうです。 そしてまた、物を食う場面がやたらと出てきます。 それはカップラーメンだったり、トウモロコシを茹でたものだったり、貧しい食卓ですが、不思議と旨そうに見えます。 おばあちゃんの死、長...