2022-09

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映画

休暇

今日は休暇を取りました。 べつだん用事があったわけではありません。 私の職場では、年間20日の有給休暇が与えられます。 そして、5日以上取得する義務があります。 これを破ると、人事担当部署からきついお叱りを受けることになります。 昨年までは、20日すべてを使い切っていましたが、4月に異動になり、激務ゆえ、休暇をあまり取得できませんでした。 そこで、ぽっかりと空いた急な案件の無い今日、お休みを取ったのです。 暇を持て余して、DVDを借りました。 「真夜中乙女戦争」という映画ですが、その魅力的なタイトルゆえ、パッケージを読まずに借りてしまいました。 内容は中二病的な大学生たちが、チーム常連という黒服で身を包んだ秘密結社を作り、クリスマスの夜に東京中に爆弾を仕掛けて破壊する物語です。 チーム常連の草創期からのメンバーの大学生が先輩の女子大生と淡い恋に落ちたり、白け切っていた大学生がチーム常連への参加でやる気を出したり、いくつかの魅力的なエピソードが語られますが、映画全体として、その物語は破綻しています。 哲学的で幼稚な会話や、思わせぶりなセリフが多用されますが、それらはいずれも陳腐なものです...
その他

茶色

最近、世界が茶色っぽく見えてきました。 比喩ではありません。 茶色いサングラスをかけているわけでもありません。 なんだか、茶色いのです。 定期的に眼医者に通っていますから、特段心配することでもないのでしょうが、薄気味わるく感じます。 これも老化なのでしょうか。 茶色い世界、なかなか慣れません。 パソコンの画面が茶色い、電車が茶色い。 車を運転している時の明るいはずの晴れた街が茶色い。 戸惑っています。 こうして、失明への道を突き進むのでしょうか。 怖ろしい。 茶色い世界が怖ろしい。 しかし私は、それでも生きていかなければなりません。 茶色だろうと灰色だろうと。 生きていかなければなりません。 最近の自身の衰えは、嗤いたくなるほどです。 出来たことが出来なくなり、ついにはそれが当たり前になるであろう老い。 50代でそんなことが己に起こるなんて想像もしていませんでした。 それでも、生きなければならないとは、しんどいことです。
その他

劣化

今日は日曜日。 一日フリーの土曜日とは大きく異なり、一週間分の洗濯、買い物、掃除と、家事に明け暮れます。 さらには月曜日への恐怖からか、沈みがちです。 サラリーマンの宿命でしょうか。 我が家から徒歩5分くらいのところに、大きな家具屋があります。 ダイニングチェアがダメになり、ガタガタ揺れるようになってしまいました。 私が独り暮らしを始める時に購入した安物で、もう28年も使いました。 ダイニングテーブルはびくともしていないので、ダイニングチェアだけを購入しに家具屋を訪れました。 一口にダイニングチェアと言っても、じつに様々で、大いに迷いました。 安いものは1万円程度、高い物は50万円もします。 良いなと思うものは軒並み10万円を超えていて、さすがに10万円使うのはもったいない気がして、悩んだ挙句、それでも一脚99,000円の椅子を2脚購入することを決定。 これがギリギリの妥協で、もっと安い椅子には何の魅力も感じませんでした。 少々脱力気味です。 考えてみれば、今使っている椅子に、よくぞ28年も座り続けたものです。 安物だったことを思えば、十分にもとは取ったと言うべきでしょう。 先般はトイ...
精神障害

一日出勤

9月最初の土曜日。 コロナでお出かけしない休日をどれだけ過ごしてきたでしょうか。 お出かけと言ったら、買い物か病院通いくらい。 体重は測っていませんが、だいぶ増えたような気がします。 ベルトがきつくなってきましたから。 コロナ太りでしょうか。 今日は数少ないお出かけ。 精神科への通院です。 車で15分くらいでしょうか。 精神科医は職場復帰後12年間再発せず、仕事に通っていることをもって、稀に見るサクセスストーリーと褒めてくれます。 再発の多い病気ですから、主治医の患者も多くが復帰しても長くは持たないんでしょうね。 それは有難いことですが、大量の精神病薬のせいか、毎日霞がかかったような、ぼんやりとした頭で、必死のお仕事生活をおくっています。 精神科医は、どんな状態でも毎日出勤出来ていることをもって、奇跡的なことだと感嘆してくれます。 しかし、精神病患者はデイケアなど、プールのような場所では泳げても、荒波の海で泳ぐことは至難の業です。 よくも12年間も荒波にもまれて泳ぎ続けてきたものです。 先のことを考えると暗澹たる気持ちになりますが、今日一日だけは出勤する、という一日出勤の積み重ねの結果...
仕事

苦役

9月に突入しました。 ついに来てしまったと思うのは、何も夏休みの終わりを嘆く子供たちだけではないようです。 私たちの業界も、8月の凪が嘘のように、猛烈に忙しくなります。 かつて、月曜日が待ち遠しい、というコピーのCMが流れたことがあります。 それは圧倒的多数のサラリーマンにとって、白けるCMでした。 月曜日は憂鬱なのが当たり前で、それが待ち遠しいというのは、よっぽど暇な職場か、オツムが弱い人なのでしょう。 働いて給料をもらうこと、この上なく苦痛です。 これ以上の苦痛は、他に無いのではないでしょうか。 己の時間を削り、さらには浪費し、ついにはお仕事ハイみたいになって朽ちていくのです。 それがサラリーマンの真実。 今では使ってはいけない言葉になっているようですが、現代の水呑百姓、あるいは非人。 そのような現実にあって、多くの人はよく耐えていると思います。 私はかつて精神病で長く休みましたが、それが当然の人間の暮らしだろうと思います。 その当然の人間らしい暮らしが、病まなければ達成し得ないのだとしたら、人は何のために生まれ、何のために成長し、そして老いるのでしょうね。 牛馬のように働いてわず...
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