2023-03

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文学

追悼 大江健三郎

昨日、大江健三郎が亡くなったというニュースが飛び込んできました。 88歳、大往生と言ってよいのでしょうね。 ノーベル文学賞を受賞した偉大な小説家でしたが、私はほんの10冊も読んでいません。 書かれている内容はともかく、文章が読みづらいのです。 悪文と言いましょうか? 同じノーベル文学賞を受賞した川端康成先生の流麗な文章とは対照的でした。 一説には英語で書いて訳させているのではないか、という噂までありました。 そんなことは無いと思いますが、翻訳調の不自然なものでした。 そこが苦手な点の一つ。 もう一つは、変に政治的な香りを纏っていること。 日本国家からの文化勲章は断っておきながら、スウェーデン王立科学アカデミーからのノーベル文学賞は嬉々としてうけるという無節操ぶりが不気味でした。 日本が嫌いだったんでしょうねぇ。 好悪の違いはあるにせよ、人生の闘いを終えた魂が安らかであることを祈ります。
その他

緩慢な自殺

今日、同居人は休日出勤を命じられ、私は一人でのんびり過ごしました。 一週間分の食料の買い出しに行った他は、眠ったり、You Tubeで遊んだり、無為に時を過ごしました。 読書という悪癖からも離れ、私の精神は落ち着いています。  激躁状態だった時期には悪行に走ったりしましたが、大量の精神病薬を飲むようになって、体調は安定しています。 寛解に至って職場に完全復帰してから13年。 もう若いやつは私が病人であることすら知らないでしょうし、今の私を見て病気を持っていると思うやつもいないでしょう。 就職してから、この3月で丸31年となります。 ずいぶん長く働いてしまいました。 結婚してからは6月で丸25年。 我儘で傲慢で精神病患者の私のような愚か者と25年も生活をともにしてくれた同居人には感謝しています。 互いに干渉しないことにしているので、一度も喧嘩したことがありません。 そもそも喧嘩する原因がありません。 意見が相違し、擦り合わせることが不可能ならば、互いを尊重して放っておけば良いし、意見の相違を放っておくことが出来ないのならば、冷製に話し合えば良いだけです。 感情的になって罵りあうなんて馬鹿...
散歩・旅行

千葉公園

ここ一年ばかり、土曜日は毎週同居人が施設の義母の元を訪れ、午前中いっぱい帰ってこないことが通例となっていました。 ところが今週は、午前中風呂に入れもらえるからと、義母から夕方来てほしい旨の連絡がありました。 陽気も初夏を思われるものであったため、午前中、同居人と千葉公園に出かけ、その後は千葉駅に歩いていき、お昼にパスタを食し、少しそごう千葉店を冷やかして帰宅しました。 じつに気持ちの良い散歩です。 一年もの間、土曜日は午後近所を40分ばかり散歩するだけで、出かけるということはありませんでした。 千葉公園は車で10分もかからない近場ですが、そんなことさえ、今の私にはとてつもなく貴重な時間に感じられ、大いにリフレッシュできました。  日曜日は洗濯をし、一週間分の食料を買いに行き、掃除をしと、家事に明け暮れるので、なかなか外出できません。 千葉公園では花を愛で、引退したSLに時の流れを感じました。 コロナ禍、義母の衰え、そんなことが重なって好きな散歩もできずにいました。 まして都内へ散歩に出かけるなど夢のまた夢で、こういう生活がいつまで続くのだろうと鬱々とした週末。 とりあえず今度の月曜日か...
文学

啓蟄

今日は啓蟄なのですね。 啓蟄とは二十四節季の一つで、暖かくなって土中から虫が出てくることの意。 春の訪れを予感させる日です。 寒い冬を終えて、春が来る、そういうわくわくした気持ちになります。 啓蟄や この世のものの みな眩し 啓蟄の 虫におどろく 縁の上 啓蟄を詠んだ秀句です。 誰の作だか忘れましたが、なんとなく、印象に残っています。 みな眩しいのも分かるし、虫が出て気持ち悪いのも分かります。  啓蟄を詠んだ句は明るい感じのものが多いのですが、このブログにたびたび書いたとおり、私は猛烈に忙しいこの時期になると、憂悶に沈みます。 年度末が好きなサラリーマンや役人などこの世に存在するとは私には思えません。 だからこそ、これらの俳句が愛おしくも、羨ましくも感じます。 純粋に啓蟄を寿ぐことができるのは、まだ当分先のような気がします。
その他

命日

今日は亡き父の命日。 2012年に亡くなっていますから、もう11年経っているのですね。 そこで、江戸川区に在る実家の寺へ墓参りに出かけました。 庭には、白梅が咲いていました。 もう春なんですねぇ。 居間の仏壇と本堂、歴代住職の墓、それに亡父が眠る先祖代々の墓にお参りしました。 11年経っても、敬愛する父の姿を追ってしまう自分がいて、戸惑うばかりです。 心中深く、倅は今も迷妄の森を彷徨っています、お導きください、とお祈りしました。 実家では、母、兄夫婦、妹、それに40年近く我が家を手伝ってくれている家政婦が私を歓待してくれました。 来年は13回忌を迎えます。 時は着実に流れています。 少し、悲しくなりました。
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