2023-06

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社会・政治

何も変わらない

凪のような状態がここ数日続いています。 忙中閑ありと言いますが、そんな感じです。 こんなお仕事生活が続けばずいぶん楽になるだろうなと思います。 32年前就職した時、私を取り巻く環境は何も変わらないと思っていました。  しかし時の流れというのは残酷なもので、確実にわが国の在り様は変化しています。 就職して数年で、自社さ政権というものが生まれました。 犬猿の仲であったはずの自民党と社会党が手を取り合って政権の座に就いたのですから驚きました。 戦後初めて自衛隊がカンボジアに派遣されたのは私が新人の頃で、その時はわが国が再び軍国主義に戻ってしまうと馬鹿げたことを言っている識者がたくさんいました。 32年間、自衛隊は何度も外国に派遣され、それはもはや当たり前の光景になり、反対する人もごくわずかになりました。 もちろん、軍国主義に戻る気配はありません。 この世にあり得ないことは無いのだと思いました。  私が働く学術行政の世界では、小泉改革により、国立大学や国立研究所、国立博物館等が法人化され、私は国家公務員から団体職員へと身分が替わりました。 国は単式簿記を採用していますが、法人化に伴い複式簿記が...
精神障害

10年ルール

週中の水曜日になりますが、勤労意欲がわきません。 月曜日も火曜日も必要最低限、いや、それ以下の仕事しか出来ませんでした。 今日も相変わらずです。 こういうことは稀にあって、精神のバイオリズムであろうと思って、気にしないようにしています。 あんまり気にすると、精神状態が悪い方へと向かってしまいますから。 今、就職して32年目になりますが、2005年度から2009年度までの5年間、極めて精神状態が悪く、病気休暇を繰り返しました。 12か月×5年=60か月のうち、実に25か月も休んでいます。 通算すると2年を超えるんですね。 ① 2005年8月~2006年1月の6か月間 ② 2007年10月~同年11月の2か月間 ③ 2008年3月~同年9月の8か月間 ④ 2009年8月~2010年4月の9か月間 よくも解雇されなかったものです。 私の職場では、2年間まで病気休職することが可能です。 さらには、2年間休職したうえで1日だけ出勤し、それまでとは異なる病名が付けば振り出しに戻ってまた2年間休めます。 これはあくまで机上の空論で、こんなことをする奴はいません。 1年以上も休職すれば、上司が訪ねてき...
その他

銀婚祝い

去る6月13日は結婚25周年の良き日でした。 昨日は銀婚を祝い、過去を振り返るとともに未来に思いを致すべく、千葉市では1,2を争うという高級鮨店を訪れました。 丸万鮨という店で、千葉駅からは少し離れていますが、蓮池通りという静かな路地裏に建っています。 18時に予約し、行ってみると、予約で満席のようでした。 まずは生ビールで乾杯。 刺身や鮎の焼き物、小ぶりの蛤の酒蒸しなどででおおいに飲みました。 飲み続けること約90分。 握りになりました。 我が国には回転鮨というものがあり、これは鮨を一般庶民に開放した画期的なシステムだと思いますが、高級鮨店の鮨と回転鮨屋の鮨は、同じ鮨を名乗っていますが、基本的には別の食い物なのだと思います。 珍しい生アナゴの握りなどもあって、大変に美味でした。 長く連れ添った同居人ですが、やや興奮気味で、話は盛り上がりました。 2時間以上店にいたでしょうか。 お勘定は二人で5万円を超えていました。 思ったより少々値が張りましたが、そもそもそういう店です。 どうせたまにしか来られないので、思いっきり飲み、食いました。 少々飲みすぎましたが、酔い覚ましに千葉駅まで歩き、...
精神障害

もう志ん朝師匠の噺は聴かない

今から思えば、私が古今亭志ん朝師匠の噺を聴くのを止めたことが、私を現実の世界に引き戻すきっかけになったような気がします。 もう15年も前に、私は精神障害を克服し、職場復帰を果たしたわけですが、当初は腫物扱いで、まともに仕事なんぞさせてもらえませんでした。 それならばと、私は毎日定時で帰り、仕事も最低限やらなければならないことだけし、後は知ったことではないと、人を手伝おうなんて気も起きませんでした。 気楽な仕事で定時帰り。 それでいて満額の給料。 私は夢の世界を漂っていたのかもしれません。 そんな時、私は食卓にノートパソコンを置いて、You Tubeで志ん朝師匠の噺を聴きながら晩酌をやるのが楽しみでした。 そういうことをやって、なおかつ、終業後の時間には余裕があったのです。 当然、昇進することもなければ、昇給することもありませんでした。 それでも良いと、考えていました。 私の場合、職業=病人なのですから、これが精いっぱいだろうと。 同じ機関に勤める同居人は順調に昇進し、昇給を果たしていきました。 同居人の役職では出なければならない打合せや会議に、私は出ることを禁じられていました。 そうい...
映画

死刑にいたる病

今日はワクチン接種による発熱が治まらないため、休暇を取りました。 さらに喘息の症状がみられたため、朝一番で内科に行って大量の薬をもらいました、 市販薬と違ってよく効きます。 朝と昼、2回のんだだけで嘘のように楽になりました。 午後には熱も下がり、Netflixで映画を楽しみました。 「死刑にいたる病」です。 キェルケゴールの名作「死に至る病」とは関係がありません。死に至る病 (岩波文庫)キェルケゴール岩波書店 24人もの少年少女を痛めつけた末に殺害した連続殺人鬼。 殺害する前に監禁して痛めつけ、生爪をはがし、それを収集することに喜びを感じる変態です。 しかし多くのシリアル・キラーがそうであるように、この映画に登場する殺人鬼も極めて魅力的な人物で、多くの人に好かれています。 阿部サダヲが連続殺人鬼を演じ、逮捕された後、面会にきた法律事務所でアルバイトをする大学生と静かに対話する姿は、まるで聖人のようです。死刑にいたる病阿部サダヲ 24人を殺した犯人は法廷で、逮捕されなかったら殺人を続けていましたかと問われ、「それは自分にとって必要なことです」と応えます。 いわゆるイヤミスと言われる物語で...
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