
躁鬱大学
昨夜は「躁鬱大学」という文庫本を一気に読みました。 現在は双極性障害と呼ばれ、かつては躁鬱病とよばれていた疾患を持つ人が書いた、双極性障害患者やその家族向けに書いたものです。 「カンダバシ語録」と言う物をテキストにして15回、双極性障害患者の生き方や物の考え方を講義する、という体裁を取っています。 ここでは著者は双極性障害という言葉は使わず、古い名称の躁鬱病と言っています。 これは躁鬱病のほうが実態に近い言葉であるからだろうと思います。 さらには躁鬱人と非躁鬱人という概念を作り出し、やや過激な書きぶりが面白く感じられます。 ・躁鬱病は病気というよりも一種の体質。 ・特有の滑らかな対人関係の持ちようは躁鬱病の証拠。 ・中高時代より好調と不調の時期があったはず。 ・躁鬱病の人は我慢するのが向きません。「この道一筋」は身に合いません。 ・一つのことに打ち込まず、幅広く色んなことをするのが良いでしょう。 ・気分屋的生き方をすると気分が安定する。 ・自分の気持ちが動いたものにふっと手を出す。 ・法に触れないことなら何でもしてみましょう。 これらはカンダバシ語録の一部です。 ただし...