2024-02

スポンサーリンク
文学

躁鬱大学

昨夜は「躁鬱大学」という文庫本を一気に読みました。 現在は双極性障害と呼ばれ、かつては躁鬱病とよばれていた疾患を持つ人が書いた、双極性障害患者やその家族向けに書いたものです。 「カンダバシ語録」と言う物をテキストにして15回、双極性障害患者の生き方や物の考え方を講義する、という体裁を取っています。 ここでは著者は双極性障害という言葉は使わず、古い名称の躁鬱病と言っています。 これは躁鬱病のほうが実態に近い言葉であるからだろうと思います。 さらには躁鬱人と非躁鬱人という概念を作り出し、やや過激な書きぶりが面白く感じられます。  ・躁鬱病は病気というよりも一種の体質。  ・特有の滑らかな対人関係の持ちようは躁鬱病の証拠。  ・中高時代より好調と不調の時期があったはず。  ・躁鬱病の人は我慢するのが向きません。「この道一筋」は身に合いません。  ・一つのことに打ち込まず、幅広く色んなことをするのが良いでしょう。  ・気分屋的生き方をすると気分が安定する。  ・自分の気持ちが動いたものにふっと手を出す。  ・法に触れないことなら何でもしてみましょう。 これらはカンダバシ語録の一部です。 ただし...
文学

白昼夢の森の少女

昨日読み始めた恒川光太郎の短編集「白昼夢の森の少女」を今日の昼休みに読み終わりました。白昼夢の森の少女 (角川ホラー文庫)恒川 光太郎KADOKAWA 作者が後書きで書いていましたが、アンソロジー等に収載された短編を集めたものということで、バラエティーに富んでいました。 ほんの数ページの物から50ページほどの物、ホラー小説然としたものから私小説っぽい物。 いずれも興味深く読みました。 この作者、「スタープレーヤー」シリーズなど、長編も書いていますが、最も面白いのは短編から中編くらいの物なのだと思います。スタープレイヤー (角川文庫)恒川 光太郎KADOKAWA
その他

日曜日

今朝は5時にばっちりと目を覚ましてまい、もう眠れませんでした。 そこで朝湯に入り、飯を食ってから洗濯をしました。 わが家は日曜日の朝に一週間分の洗濯をするので結構な量です。 そのために、大容量の洗濯機を使っています。 同居人が夢の中にいる間に洗濯を済ませ、ベランダに干してしまいました。 その後、しばし読書。 恒川光太郎の短編集を半分くらい読みました。 午後は春めいた陽気に誘われて千葉駅周辺を散歩しました。 日頃町に出ることが出来ない田舎めいた所にある巨大研究所で働いているため、週末くらいは都会的な町を歩きたくなります。 たっぷり歩いて疲れてしまい、喫茶店で珈琲を飲んで帰宅しました。 今日の晩酌のお供は大きなカマスの開きと江戸川産のべらぼうに旨い小松菜の煮びたしとフルーツトマト、それに木綿豆腐の冷奴です。 明日からの仕事を思うと暗い気分になりますが、サラリーマンである以上仕方ありません。 飯の種ですから。
文学

箱庭の巡礼者たち

もう4年前のことになりますか。 今の職階に上がるのとほぼ同時に、世界はコロナ禍に見舞われました。 私は悪い気にあたると、ひどく気分が落ち込む悪い癖があります。 コロナ禍の気も、非常に悪いものでした。 それに加えて昇任によるストレスが加わり、私は小説を読む気力を失ったのでした。 読書という悪癖から逃れられて幸せだ、なんて空元気を出していましたが、精神が一時的にせよひどく衰えたものと思います。 しかし最近コロナ禍も収まりつつあり、加えて今の職階にも慣れ、少しづつ気力が充実してきたところ、村上春樹の新作「街とその不確かな壁」が上梓され、これを読むことによって長く続いた小説を読まない生活を終わらせることが出来たように思います。街とその不確かな壁村上 春樹新潮社 今日は私が敬愛する作家、恒川光太郎の「箱庭の巡礼者たち」を読みました。箱庭の巡礼者たち (角川書店単行本)恒川 光太郎KADOKAWA この作家は「夜市」という小説でデビューし、私は衝撃を受けました。夜市 (角川ホラー文庫)恒川 光太郎KADOKAWA その後この人の小説を次々と読みました。 現実と異世界を行き来する人々の世界をイマジネ...
思想・学問

生活を始める?

先週の金曜日、千葉大学医学部附属病院の眼科を受診するために休暇を取ったため、今日まで4連休でした。 わりとゆっくりできたと思います。 今日は6時半に起きて朝湯に浸かり、朝飯は納豆と生卵だけの質素なおかずで白飯をたっぷりと食い、珈琲を飲んで二度寝しました。 幸せ。 昼は近所のラーメン屋であっさりした塩ラーメンを食し、ミスタードーナツで食後の珈琲を頂きました。 ラーメンや蕎麦は嫌いではありませんが、どうしても慌ただしく食って終わりになってしまうので、駅前のドトールやミスタードーナツで珈琲を飲むことを慣例としています。 その後近所の魚屋で中おちと真鯛の刺身を購入。 本当に良い魚屋が近所にあって良かったと思います。 実家からとても甘みの強い小松菜を送ってもらい、昨日、一昨日とお浸しにして食しました。 今まで食ってきた小松菜は何だったのかと思うほど旨い小松菜です。 小松菜は江戸川区の名産なので。 今日は油揚げを買ったので煮浸しにする予定。 野菜はその他はフルーツトマトです。 私は幼い頃からトマトが好物で、トマト坊やとまで呼ばれていたそうです。 自分では覚えていませんが。 こんな風に日々を生きてき...
スポンサーリンク