2024-05-04

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文学

遠い山なみの光

今日は昨日とは打って変わって静かに過ごしています。 まずは朝一番で散髪。 夕方16時30分から精神科へ行く予定。 その間にカズオ・イシグロの処女長編「遠い山なみの光」を一気に読みました。遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫 イ 1-2)カズオ イシグロ早川書房 舞台は終戦後間もない長崎。 そこで若い妊婦と彼女を囲む人々との日常が淡々と綴られます。 その中に異色の人物が登場します。 米国人の愛人から一緒に米国に行こうと誘われ、それに夢を抱きながら、いつまでも渡米がかなわない女です。 主人公はそれを愚かな考えだとしています。 しかし、その主人公自身が、その経緯は語られませんが、家族を捨てて英国人の夫と子供を抱えて英国に移住しています。 主人公と他の登場人物たちとの間で交わされる会話が印象的です。 そこはかとなく漂う時代の変化に伴う諦念だったり哀愁みたいなものが物語に深みを与えています。 カズオ・イシグロは長崎で生まれ、5歳の時に親の仕事の関係で英国に移り住みます。 そのまま英国で過ごし、英国籍を取得。 日本語はほとんど出来ず、英語で小説を書き始めます。 その作品群は英文学として高く評価され...
散歩・旅行

大散歩

昨日は雲一つ無い好天に恵まれました。 しかも最高気温は23度と過ごしやすい陽気。 じつに久しぶりにお上りさんになって都内散歩を楽しみました。 渋谷から青山、神宮外苑のあたりを目指すことにして、電車に乗りました。 コロナ前であれば渋谷だろうと六本木だろうと車で行っていましたが、今はもうダメです。 怖すぎます。 で、渋谷駅に11頃降り立ちました。 渋谷はいつも工事をしているイメージですが、それが加速しているようです。 浦島太郎か懲役帰りかのごとく、街の様子が一変していて、なんだか違う場所に来たような錯覚に囚われました。 渋谷駅前のスクランブル交差点は外国人に人気の観光スポットだと聞きましたが、本当にそうでした。 私がスクランブル交差点を渡っている時、スクランブル交差点がよく見えるスターバックスの2階から撮影している外国人が大勢いました。 日本人からすると何が面白いのか分かりませんが、彼らに言わせるとあまりにも多くの人がスクランブル交差点を歩いているのに、まるでセンサーでも付いているかのようにぶつかりもせずに渡っていく姿が奇異に写るようです。 それにしても外国人観光客が増えました。 その後、...
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