
その世とこの世
昨夜は京懐石の店(なぜか千葉にある)で結婚26周年のお祝いをしました。 京都で長年修行したという板前が10年前に開いた店で、まぁまぁ満足できました。 良い夜だったと思います。 今日は「その世とこの世」という、大詩人の谷川俊太郎とライターのブレイディみかこの往復書簡集を読みました。 150ページ程度ですので、すぐに読み終わりました。その世とこの世谷川 俊太郎岩波書店 タイトルのその世とこの世は、あの世とは別にその世があり、世界はこの世とその世とあの世で成り立っている、という示唆に富んだ書簡から取ったものです。 詩人とライターという関係性ですが、幽霊とお化けの話から、ウクライナ戦争やコロナ禍の話、果てはトランスヒューマニズムという一種の未来の人間の在り方を規定しようとする思想の話まで出てきて、スリリングな内容になっています。 少々昨日の酒が残っている身には、読みやすくて興味深い書簡集だったと思います。