2024-08

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その他

台風

台風10号の影響か、今日の千葉市は突如雷を伴う大雨になったり、すぐに止んだり、奇妙な天候となっています。 こういうのは珍しいのではないでしょうか。 もう5年も前になるでしょうか、台風で停電し、信号機が止るという異常事態が発生しました。 あの時は本当に怖かったですねぇ。 出勤時はなんともなかったのですが、帰りにそういう目にあいました。 台風というのはひどい惨禍をもたらしますが、どこか気分を高揚させる作用があるように思います。 往年の名作、「台風クラブ」では、台風の晩にバカ騒ぎをする中学生たちが描かれています。台風クラブ工藤夕貴 そうはいっても、それほど大規模な台風で無いからそんなことが出来るので、激甚災害となったらそんな悠長なことはやってられません。 今度の台風はあまりにも遅く、いつまで経っても関東にやってきません。 いっそ早く来て早く行ってしまってほしいものです。
文学

アーモンド

昨日は珍しく、韓国の小説を読みました。 翻訳部門で本屋大賞を受賞した「アーモンド」です。アーモンドソン・ウォンピョン祥伝社 生まれつき偏桃体(アーモンド)が極端に小さく、そのためにほとんど感情を持たず、他人に共感することもできない怪物と呼ばれる少年と、逆に感情の塊のような粗野で乱暴な不良少年との不思議な交流を描き、それぞれの少年が少しづつ成長していく過程を描いています。 私は「箪笥」や「半地下の家族」などの名作映画を作り出した韓国のエンターテイメント作りの巧妙さに惹かれますが、小説は読んだことがありませんでした。 韓国には著名な古典文学も無く、文学不毛の地だと思っていたのです。箪笥<たんす>(字幕版)イム・スジョンパラサイト 半地下の家族 (字幕版)ポン・ジュノ しかしこの小説を読んで、それは私の誤解であったことに気付きました。 「アーモンド」では、恐怖や怒り、愛や喜びといった感情とは何なのか、心と脳の関係は、といった問題が感情の無い少年の目線で語られます。 16歳の少年が少しづつ感情の芽生えを見せるのですが、20歳になった時、30歳になった時どのように変化しているのか切実に知りたいと...
その他

診察

昨日は4週間に一度の精神科への通院日でした。 二つの役職を兼務することになったことへの不安を訴えました。 薬を大量に飲んでいますが、その内の1種類を切り、別の薬に変更することになりました。 効いてくれれば良いのですが。 精神科は千葉駅から徒歩10分弱の所に立地しています。 私が住まう地域の最寄り駅から千葉駅までは6分。 通うのにストレスはありません。 診察は17時からで、薬局で薬を貰ったのが17時40分。 夕飯にすることにしました。 千葉駅近くのイタリア料理店で一杯やりました。 各種のつまみを食い、ビールとワインをしこたま飲み、最後はマルゲリータで締めました。 好い週末だったと思います。 ただし、新しい薬が効いてくれれば、という条件付きで。
その他

55歳

今日は私の誕生日。 55歳になりました。 ひと昔前なら定年退職する年齢です。 この年まで大病せずに生きてこられたことに感謝しなければなりません。 近頃同世代の友人や同僚が病死することが増えてきましたから。 だからというわけではないですが、上野千鶴子という有名なフェミニストの闘士の手に依る「おひとりさま様の老後」という本を読みました。 思い込みが激しく、なんとなくいけ好かないと思いながら、なんとなく読んでしまいました。 結婚していようが独身だろうが、子供がいようがいまいが、結局人は一人で死んでいきますからおひとりさまの老後 (文春文庫 う 28-1)上野 千鶴子文藝春秋 日々憂鬱な仕事にいそしんでいるわけですから、今日くらいはということで、同居人と二人、特に予定は無かったのですが、休暇を取りました。 雨模様でもあり、近所のイタリア料理店に出かけた以外、家でのんびりと過ごしました。 実家の母から誕生日恒例の特大の国産高級鰻が届きました。 例年これを温め、わさび醤油で白焼きにして食べたり、タレをかけて蒲焼にして食べたりします。 有難いことです。 55歳、もっと精神的に落ち着いた大人の男になる...
文学

夜行秘密

今日はとても魅力的な小説を読みました。 「夜行秘密」です。夜行秘密カツセマサヒコ双葉社 作りは、いわゆる群像劇になっています。 登場人物が次々と一人称で告白し、それがやがて一つの物語になっていく、という。 天才映像作家、その熱狂的なファンの女、MVを作ってもらうことになった新人アーティスト、新人アーティストの恋人、天才映像作家のマネージャーを務める美女など。 それらの人々がそれぞれの立場で告白し、それらが大きなうねりと小さな誤解とを生んで、悲劇的な物語へと昇華します。 物語の終わりが近づいて、もう新人ではなくなったバンドのヴォーカルが独白します。 おれが思い出すのは大抵、楽しかった記憶とかじゃなくて、後悔の記憶だ。あの時、ああしていれば良かったと、記憶を巻き戻してみては、選ばなかった方の人生を想像してしまう。どうしても輝いて見えるBルートを想像しては、そっちの未来を願ってしまう。 非常に印象的です。 おそらく、後悔の無い人生なんてあり得ないと思います。 あの時、こっちではなくてあっちを選んでいたら、と空想するのは誰にでもあることです。 私など、そんなことがあまりにも多くて、後悔と言われ...
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