
私、死体と結婚します
今朝は半年に一度の視野検査のため、千葉大学医学部附属病院に行きました。 大学病院はとにかく待たされます。 視力検査で待たされ、視野検査で待たされ、診察で待たされ、会計で待たされ、合計2時間ばかり待たされたでしょうか。 どうせ待たされると思っていたので、未読の小説を持っていき、文庫本で229頁、軽やかな文体で読みやすく、待ち時間の間に読み終わってしまいました。私、死体と結婚します (ハルキ文庫 さ 25-2)桜井 美奈角川春樹事務所 近頃お気に入りの桜井美奈の「私、死体と結婚します」を読みました。 比喩的なタイトルかと思いきや、本当に死体と結婚してしまいます。 結婚間近で同棲しているカップル。 明日には入籍しようというタイミングで、女が帰宅すると、男が寝室で冷たくなっています。 女は看護師で、一見して死んでいると分かってしまいます。 古いヒーターを使用したがゆえの一酸化中毒とみられます。 しかし女は、冬の北海道での出来事から、4日くらいは死体は腐らないだろうと思い、わずかでも新婚生活をおくりたいと、男の死を隠したまま、役所に婚姻届を提出し、それは受理されます。 もちろん、違法行為です。 ...