2024-08-18

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文学

夜行秘密

今日はとても魅力的な小説を読みました。 「夜行秘密」です。夜行秘密カツセマサヒコ双葉社 作りは、いわゆる群像劇になっています。 登場人物が次々と一人称で告白し、それがやがて一つの物語になっていく、という。 天才映像作家、その熱狂的なファンの女、MVを作ってもらうことになった新人アーティスト、新人アーティストの恋人、天才映像作家のマネージャーを務める美女など。 それらの人々がそれぞれの立場で告白し、それらが大きなうねりと小さな誤解とを生んで、悲劇的な物語へと昇華します。 物語の終わりが近づいて、もう新人ではなくなったバンドのヴォーカルが独白します。 おれが思い出すのは大抵、楽しかった記憶とかじゃなくて、後悔の記憶だ。あの時、ああしていれば良かったと、記憶を巻き戻してみては、選ばなかった方の人生を想像してしまう。どうしても輝いて見えるBルートを想像しては、そっちの未来を願ってしまう。 非常に印象的です。 おそらく、後悔の無い人生なんてあり得ないと思います。 あの時、こっちではなくてあっちを選んでいたら、と空想するのは誰にでもあることです。 私など、そんなことがあまりにも多くて、後悔と言われ...
散歩・旅行

日本の職人

昨日はそごう千葉店に出かけました。 家にいてもクサクサするし、遠出は面倒くさいということで。 気分を上げるため、濃紺の麻の着物で出かけました。 この着物、極めて肌触りがよく、涼しいので気に入っています。 11時半に到着し、そごう千葉店では馴染みの喫茶店でビーフカレーとサラダと冷製スープのセットを頼み、食後に紅茶を楽しみました。 最近、珈琲を飲むとドキドキするようになり、紅茶を飲むようになりました。 加齢に伴う嗜好の変化でしょうか。 食後に無駄話などして、お店を出たのが13時。 お昼に90分もかけるなんて休日ならではの贅沢です。 その後6階催事場で催されていた「日本の職人」を観に行きました。 御琴や三味線、尺八など和楽器の店があって、御琴には100万円以上の値が付いていてびっくり。 どんな人が買うんでしょうね。 その他鎌倉彫やら南部鉄器やら藍染やら着物やら漆器やら、多くの我が国が誇る職人技を見せてくれました。 冷やかすだけで何も購入する予定は無かったのですが、印傳の長財布に興味を持ちました。 見れば見るほど興味が湧き、ついに購入。 どれを購入するかで迷いに迷ったのですが、下の写真の物を購...
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