2024-12

文学

よいお年を

昨夜、カルーセル麻紀をモデルにしたという小説、「緋の河」を読みました。緋の河(新潮文庫)桜木紫乃新潮社 カルーセル麻紀をモデルにしたと言っても、家族構成から何から、ほとんど作者の空想による虚構だそうで、ドキュメンタリーみたいな物とはかけ離れています。 この世の者とは思えないほどの美少年がゲイボーイとなって成功し、テレビ番組への出演が決まるまでの半生を描いています。 この作者らしいストーリー展開の妙は感じましたが、私は失敗作だと感じました。 無駄に長いし、主人公の描き方がステレオタイプです。 桜木紫乃という小説家、最近よく読んでいて、どれも面白いのに、残念な作品でした。 それはさておき。 今日で令和6年(2024年)も終わりです。 大晦日だからと言って特別の感慨はありませんが、今年も一年生き延びることが出来たことには感謝しています。 私の駄文にお付き合いいただいた皆様には感謝の言葉もありません。 良いお年をお迎えください。
散歩・旅行

参拝

コロナ前、年末に結婚式を挙げた東京大神宮にお参りすることを常としていました。 結婚後数年は年始にお参りしていたのですが、神主が代わったのか、縁結びの神社ということを前面に出して宣伝し、恋みくじなる気色の悪い物を売り出すに及び、各種女性誌などに紹介され、妙齢と呼ぶにはやや薹(とう)が立ったお姉さまたちが大挙して訪れ、もはや正月の参拝は苦痛でしかないと思い至り、年末に変更したのです。 年末は空いていたのが、最近は私と同じ考えの人が増えたのか、結構混んでいます。 大神宮とは名ばかりの小さな神社ですので、大勢の参拝客には対応しきれません。 東京大神宮の境内に建つ披露宴会場であるマツヤサロンのロビーには巨大な鏡餅や目出度い花が飾られていました。  いよいよ今年も終わりかという気持ちにさせられます。  参拝後は神楽坂辺りを散策しました。 東京大神宮で挙式し、マツヤサロンで宴会を開いてからもう26年経ちます。 当たり前ですが、20代だった私は55歳になりました。 甥には子供が出来、私はもう大叔父です。 年月の流れを感じます。
その他

年末年始

今日から年末年始のお休みです。 今年はカレンダーの都合で9連休。 休みが長いのは嬉しいですが、休み明けが憂鬱でしょうねぇ。 休みの初日から休み明けを考えるなんて馬鹿げていますが、そういう性分に生まれついてしまったものは仕方ありません。 今日は午前中年賀状をやっつけました。 時代の空気は年賀状終いですが、なかなか完全には止められません。 午後は同居人一族が眠る墓地の清掃。 普段墓掃除なんてしないので、30分程度でも疲れます。 明日は洗濯と掃除と買い出しの予定。 できれば洗車もしたいところです。
精神障害

双極

昨夜、「双極性障害の診かたと治しかた」という薄い入門書を読みました。 おそらく精神医学の初歩的な内容で、医大に入って間もない学生向けと思われます。 双極性障害について詳しく述べられ、かつて私が通った道が鮮やかに思い起こされました。双極性障害の診かたと治しかた寺尾 岳星和書店 うつ病や適応障害はすっかり有名になり、よくある疾患とされるようになりました。 うつは心の風邪、と言った方がいましたが、風邪のように一週間かそこらで治るものではなく、早くても半年くらいはかかるので、うつは心の複雑骨折と言ったほうがよいかもしれません。 それに比べて統合失調症と並ぶ2大精神病とされる双極性障害はうつよりも圧倒的に患者が少なく、まだ世間に十分認知されているとは言い難い状況です。 患者が少ないということは症状に悩む当事者も家族も少ないはずで、本を書いても大して儲かりません。 「躁鬱大学」という当事者によって書かれたエッセイのような物を読んだことがあります。 でもピンと来ませんでした。 そもそも私はⅡ型で、著者がⅠ型らしいことが原因と思われます。躁鬱大学―気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません―(...
その他

クリスマス

昨夜はクリスマスイブでした。 単なる火曜日ですが、少しはそれらしいことをしようと、シャンパン代わりにレモンハイを飲み、コンビニで買ったひたすら甘いケーキを食いました。 我が家のクリスマスツリーは小さいのと、ちぃかわのと、2本です。 こんなことでも小さな幸せを感じます。