
双極
昨夜、「双極性障害の診かたと治しかた」という薄い入門書を読みました。 おそらく精神医学の初歩的な内容で、医大に入って間もない学生向けと思われます。 双極性障害について詳しく述べられ、かつて私が通った道が鮮やかに思い起こされました。双極性障害の診かたと治しかた寺尾 岳星和書店 うつ病や適応障害はすっかり有名になり、よくある疾患とされるようになりました。 うつは心の風邪、と言った方がいましたが、風邪のように一週間かそこらで治るものではなく、早くても半年くらいはかかるので、うつは心の複雑骨折と言ったほうがよいかもしれません。 それに比べて統合失調症と並ぶ2大精神病とされる双極性障害はうつよりも圧倒的に患者が少なく、まだ世間に十分認知されているとは言い難い状況です。 患者が少ないということは症状に悩む当事者も家族も少ないはずで、本を書いても大して儲かりません。 「躁鬱大学」という当事者によって書かれたエッセイのような物を読んだことがあります。 でもピンと来ませんでした。 そもそも私はⅡ型で、著者がⅠ型らしいことが原因と思われます。躁鬱大学―気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません―(...