2024-12-31

文学

よいお年を

昨夜、カルーセル麻紀をモデルにしたという小説、「緋の河」を読みました。緋の河(新潮文庫)桜木紫乃新潮社 カルーセル麻紀をモデルにしたと言っても、家族構成から何から、ほとんど作者の空想による虚構だそうで、ドキュメンタリーみたいな物とはかけ離れています。 この世の者とは思えないほどの美少年がゲイボーイとなって成功し、テレビ番組への出演が決まるまでの半生を描いています。 この作者らしいストーリー展開の妙は感じましたが、私は失敗作だと感じました。 無駄に長いし、主人公の描き方がステレオタイプです。 桜木紫乃という小説家、最近よく読んでいて、どれも面白いのに、残念な作品でした。 それはさておき。 今日で令和6年(2024年)も終わりです。 大晦日だからと言って特別の感慨はありませんが、今年も一年生き延びることが出来たことには感謝しています。 私の駄文にお付き合いいただいた皆様には感謝の言葉もありません。 良いお年をお迎えください。
散歩・旅行

参拝

コロナ前、年末に結婚式を挙げた東京大神宮にお参りすることを常としていました。 結婚後数年は年始にお参りしていたのですが、神主が代わったのか、縁結びの神社ということを前面に出して宣伝し、恋みくじなる気色の悪い物を売り出すに及び、各種女性誌などに紹介され、妙齢と呼ぶにはやや薹(とう)が立ったお姉さまたちが大挙して訪れ、もはや正月の参拝は苦痛でしかないと思い至り、年末に変更したのです。 年末は空いていたのが、最近は私と同じ考えの人が増えたのか、結構混んでいます。 大神宮とは名ばかりの小さな神社ですので、大勢の参拝客には対応しきれません。 東京大神宮の境内に建つ披露宴会場であるマツヤサロンのロビーには巨大な鏡餅や目出度い花が飾られていました。  いよいよ今年も終わりかという気持ちにさせられます。  参拝後は神楽坂辺りを散策しました。 東京大神宮で挙式し、マツヤサロンで宴会を開いてからもう26年経ちます。 当たり前ですが、20代だった私は55歳になりました。 甥には子供が出来、私はもう大叔父です。 年月の流れを感じます。