
働けど働けど
今日も今日とて愚かな仕事で一日を過ごしました。働けど働けど わが暮らし楽にならざり じっと手をみる有名な石川啄木の短歌です。これ、給料が上がらず、物価ばかりが上がっていく現代日本のサラリーマンの偽らざる心情ではないでしょうか。私は今年で就職して34年目を迎えます。就職してしばらくはバブルの残滓が残っていて、給料は着実に上がっていきましたが、いつの頃からか、給料の上り幅が千円単位になりました。東日本大震災の際には、国家公務員の給料は一律2%減になりました。仕事で自己実現を図るという奇特なひとならともかく、多くの人は給料をもらうためだけに働いています。建前では社会に貢献したいなんて言いますが、嘘では無いにしろ、労働の主たる動機でも無いでしょう。 34年も働いても、給料は微々たるものです。蓄えは少々ありますから、生活に困るということはありませんが、給料日には給与明細を見てはじっと手を見つめてしまいます。