
神秘主義
臨死体験をすると多かれ少なかれ死生観が変わると言います。 私の知り合いに、交通事故にあい、二か月も生死の境を彷徨よった者がいます。 幽体離脱を経験し、強烈な光の中お花畑を通り、三途の川にいたってご先祖様からまだ川を渡る時ではないと諭され、気付いたら病床で意識を取り戻したというのです。 典型的な臨死体験ですね。 あまり語る人はいませんが、バッド臨死体験というのもあるようです。 地獄に落とされそうになって戻ってくる悪夢のような経験で、これも死生観を変容させ、善人になるべく努力を始めるとか。 誰でも地獄には落ちたくないですから。 臨死体験をして生還した私の知り合い、神秘主義の哲学者になって、大学教授におさまってしまいました。 何が幸いするか分かりません。 およそアカデミズムの世界とはかけ離れた、アカシック・レコード(宇宙の全歴史を記した記憶媒体)は存在するのか、存在するとして、アクセスする方法はあるのか、とか、宇宙の成り立ちをルドルフ・シュタイナーの神秘主義思想に依って解明しようとか、宗教を問わず、神や仏の存在を証明しようとか、何が専門か分からない研究をしています。 つまらぬ事務仕事に明...