2025-05

文学

働けど働けど

今日も今日とて愚かな仕事で一日を過ごしました。働けど働けど わが暮らし楽にならざり じっと手をみる有名な石川啄木の短歌です。これ、給料が上がらず、物価ばかりが上がっていく現代日本のサラリーマンの偽らざる心情ではないでしょうか。私は今年で就職して34年目を迎えます。就職してしばらくはバブルの残滓が残っていて、給料は着実に上がっていきましたが、いつの頃からか、給料の上り幅が千円単位になりました。東日本大震災の際には、国家公務員の給料は一律2%減になりました。仕事で自己実現を図るという奇特なひとならともかく、多くの人は給料をもらうためだけに働いています。建前では社会に貢献したいなんて言いますが、嘘では無いにしろ、労働の主たる動機でも無いでしょう。 34年も働いても、給料は微々たるものです。蓄えは少々ありますから、生活に困るということはありませんが、給料日には給与明細を見てはじっと手を見つめてしまいます。一握の砂・悲しき玩具/
その他

酒呑み

酒の飲みすぎか、今日は朝から眠くてだるい一日となりました。 眠気を吹き飛ばすため、朝、冷水シャワーを浴びましたが、効果は限定的でした。 職場に着いてから始業時刻ギリギリまで車で眠りました。 およそ20分。 そして禁断の珈琲。 普段飲まない缶コーヒーを飲みました。 さらにはリポリタンDも飲みました。 これらカフェインの力で、眠気は無くなりはしませんが、大分薄らぎました。 最近、酒が過ぎているのは自覚していました。 先週の土曜日に行った血液検査の内容もきっと悪いだろうと思います。 それでも止められないのは、帰宅後、少しほっとしたいと思うからです。 少しほっとしたい、がもっと酔いたいに変わり、さらには眠くなるまで呑んでしまいます。 最近これの繰り返しです。 週に5日酒を呑まない月もあったのですが。 酒を呑むのも癖になりますが、飲まないのも癖になります。 酒で頭がクリアで無くなるのが嫌なのです。 酒でほっとしたい頃合いと節酒で頭をクリアに保ちたいと思う時が交互にやってきます。 酒飲みというのは因果なものです。
その他

蛇行する自転車

昨日今日と忙中閑ありという感じでした。 今日は午前中、職場のゲストハウスに置いてある自転車の保険の継続に自転車屋に行った以外は特にすることもありませんでした。 30年ぶりくらいに自転車に乗りましたが、強い向かい風もあり、ふらふらと蛇行してしまいました。 子供のころ覚えた自転車の運転、体が覚えていると思っていたのですが、想像以上に衰えは激しいようです。 自転車屋、片道4キロと微妙に遠く、覚束ない運転しかできない私には、永遠のように遠く感じられました。 疲労困憊した私は途中から自転車を押して歩き、職場にはタクシーで戻りました。 当然、タクシー代は自腹です、 バスで戻ればバス代がもらえるのですが、そんな気は全く起きませんでした。 こんな風にして、易々と出来たことが少しずつ出来なくなるのでしょうね。 義母は今特別養護老人ホームに入居していますが、車椅子に座り続けることさえできなくなっています。 食事の際のわずかな時間と同居人が訪問した際の30分のみ車椅子で、あとはベッドに横になっています。 だんだんと表情が乏しくなり、生きているのか死んでいるのか、いずれにせよこの世とあの世を行きつ戻りつしてい...
散歩・旅行

夏物のスラックス

今日はそごう千葉店に出かけました。 夏物のスラックス2本を購入するためです。 今まで着用しいていたもの、もう8年も着ているため、だいぶ古びてしまったのでやむを得ないところです。 昼前にそごうに到着し、そごうでは必ず食べる椿屋茶房のサラダ、スープ、ビーフカレー、珈琲の昼食をいただきました。 90分も居座ってしまいました。 その後紳士服売り場を彷徨ってそこそこの物を購入。 痛い出費となりましたが、仕方ありません。 夏をしのがなくてはなりませんから。 催事場で北海道物産展をやっていたので立ち寄りました。 物産展は北海道が一番上がります。 ひとえに海の珍味が購入できるからでしょう。 今回は甘えびの塩辛と石狩を購入。 いつもであれば日曜日の夕方、サザエさん症候群に襲われて、落ち込んで仕方ないのですが、気分転換になったのか、それほど落ちていません。 どうせ明日の朝になれば間違いなく落ちるので、落ちていない今を楽しまなければなりません。 今日は北海道の珍味で一杯やろうと思います。
思想・学問

20世紀全記録

私が学生の頃、20世紀全記録という本が出版されました。 20世紀が終わる10年ほど前に出版されたので、厳密に言えば全記録ではありません。 しかし、この本には確かに20世紀の香りがふんだんに漂っており、私を魅了しました。 てっきり2001年を迎えたら完全版が出るのかと思ったら出ませんでした 残念です。 写真がふんだんに使われており、この本で20年代の禁酒法の時代やヒトラー率いるスタイリッシュなナチの姿に見入ったものです。  そして、ナチの敗北、我が大日本帝國の敗北。 戦後の我が国の平和と対照的な、ベトナム戦争や中東戦争。 平和と混乱が一体となっているのがこの世界だと思います。 人間が争いを止めるのは人間が人間ではない生物に進化(もしくは退化)した時でしょうね。今の人間が人間でいるかぎり、紛争が止むことは無いでしょう。20世紀全記録/講談社 編