2025-07-22

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精神障害

生活の発見あるいは森田療法

知らないほうが良いこともあります。  明日、例えばとても忙しくなると知っているより、出勤してみたらめちゃめちゃ忙しかったというほうが、予期不安に襲われなくて済みます。 私を苦しめるのは、専ら予期不安であって、実際に仕事をするとなれば、不安を感じている暇も無くなります。 明治から大正にかけて、神経症の治療にあたった森田正馬博士は仕事に熱中して症状のことを忘れている状態をものそのものになると言って治療にあたって重要な要素であると喝破しました。 森田博士が治療していたのは対人恐怖や赤面恐怖症、不潔恐怖症、パニック障害など、いわゆる精神病とは言えない、軽度の患者ばかりでした。 しかしそうは言っても患者は自分が世界一不幸だくらいに思っているので、治療は大切です。 現代であれば、良い薬がたくさんあって、森田神経質と言われる患者は適切な服薬治療で治ってしまいます。 これを患者が集まって勉強する組織に生活の発見会というのがあります。 私は何度かこの集まりに参加してみましたが、実にいかがわしい集団でした。 この時代に薬を否定し、明治大正の頃の根性で治すみたいなことをやっています。 勉強会はもはや森田教信...
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