2026-03-21

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文学

誰もいない夜に咲く

昨日はお気に入りの作家、桜木紫乃の短編集「誰もいない夜に咲く」を読みました。 そういうタイトルの作品があるわけではありません。 全体を通したタイトルです。 最初の作品が印象に残りました。 「海に咲く」です。 中国から半ば買うようにして嫁を迎えた酪農家の長男。 この男、30歳にして童貞です。 中国人花嫁が人生最初の相手となります。 中国の農村から買われてきたというにしては、二人の仲は順調です。 ラスト、花嫁が「我愛爾」と呟き、夫がそれに合わせて「うお・あい・にい」と返すシーンは美しくもあります。 意味は「I Love You」ということ。 その他にも印象的な文章がありました。 生きていれば、すべて過去にできる。 死んでしまったら、望むと望まざると関係なく過去にされてしまう。 貧乏性とは呼ばず、幸福のハードルが低いだけ 豊かな読書体験ができたと思います。
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